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【  2013年04月  】 

嵐の前(2)

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 ほうっとレイラースは長く息を吐いた。キリスエールが瞬いたがために、呪縛が解けた。そっと手を伸ばして、レイラースはキリスエールの髪を梳く。瞳の奥を見つめるようにレイラースはキリスエールと視線を合わせた。「お前の魂に変化がある。誰かになにかされたよね。最近」怒るわけでもなく淡々と語られた言葉にキリスエールの頬に朱が上った。「セインに抱かれた?」キリスエールの反応をみれば、答えはおのずと明らかだ。その問...全文を読む

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クアールの影

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 レンガの床に炎の影がゆらりと揺らめく。組み上げられた木の壇から煙が立ち上り、ぱちっと爆ぜる音が時折響いた。焚かれているのは香木だろうか。甘ったるい香りが辺りを満たしている。レンガの床に描かれた赤褐色の複雑な文様が炎に照らされ、ゆらゆらと蠢いているように見える。黒のマントを頭からすっぽりかぶり、顔どころか背格好すら判別の難しい人影が5つ、床の文様の角に立ち、俯きながらなにやら異国の文言を唱えた。さら...全文を読む

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潜入

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 ドドス国北部トラル。自然信仰を基本とするエト教の本部のある都だ。高さの低い石の家々が連立する街の中心に幾本もの尖塔をもつ壮麗な寺院がその威容を誇っている。街のどこからでも見ることのできる石造りの飾り彫刻の美しい建物。エト教の中心神は冬をつかさどる男神カグルだ。もともとエト教はこの神の機嫌を損ねず冬に備え、豊かな北の大森林からの恵みで暮らすことを願う純朴な信仰だった。人々は日々、カグル神へ詣でては、...全文を読む

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戦闘(1)

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 「報告があったとか」カルアは、天幕の入口の幕を跳ねあげるとずかずかと中へと入る。「そうだ。ルシードからの定期便だが、動きがあったらしい」入ってきたカルアを見るなり、タミルは真ん中の机に移動し、地図を広げる。カルアもそこへと足を進めた。「今、俺たちがいるのがここ。寺院の傭兵が盗賊討伐だとかで出かける先がここ」タミルが指さす地図を目で追う。北の森林地帯の一角だ。この辺を根城にしている盗賊の話はよく噂に...全文を読む

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戦闘(2)

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 地上では、タミル率いる黒軍が、トラルの寺院から出撃した僧兵部隊を追っていた。気配を気取られぬように距離をあけて移動する。トラルを出て、北へ北へと向かう部隊を追いかける。すでに、北の大森林地帯に入っている。僧兵部隊は馬で街道沿いに移動しているようだが、ルシードの気配を追えばいいので見失うことはない。訓練の行き届いた黒軍は一糸乱れぬ動きでタミルに従い、ひたひたと人間の部隊を追っていた。こちらは徒歩だが...全文を読む

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戦闘(3)

トレジャ編

2013.04.13 (Sat)

 ルシードは内心、焦っていた。ゆっくり準備をさせているがそれも限度があるだろう。タミルたちの到着が遅れている。このままでは、味方に弓を引くことになってしまう。「そろそろいいか」ルシード達が準備するのをのんびり眺めていた二人のクアールのうち、エムールがルシードに尋ねる。「ああ」返事をすると、ルシードの背を嫌な汗が流れた。早く。タミル隊長。祈るような気持ちで後方の気配を探るが、まだ、黒軍の距離ははるか後...全文を読む

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プロフィール

水梨 なみ

Author:水梨 なみ
こんにちは。
水梨なみ(みずなし なみ)です。
BL大好きな物書きです。
いろいろ書き溜めたので、ここにアップしていくことにしました。
メンズラブ、ボーイズラブで、現代もの、ファンタジーといろいろです。
全て性描写を含みますので、そういうのが苦手な方、18歳未満の方は回れ右でお願いします。
それでもOK。大好物というかたはぜひ、水梨ワールドをを楽しんでいってくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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