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【  2013年09月  】 

序 祭りのとき

昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 通りゃんせ通りゃんせ金襴緞子の花嫁御寮黄泉平坂、境門村守りの山の神縁を結んで、鬼の籍通りゃんせ通りゃんせ五年に一度、祝われる大祭。その日が近づいていた。山の神が村に降臨し、花嫁を娶る祭り。差し出さなければ、村はあとかたもなく滅ぼされると伝えられる。いつから始まったのだろうか。それすらも定かではない。しかし、五年に一度、神が降りてきて花嫁を連れ去って行くのは事実だ。花嫁は生娘でなければならず、身を清...全文を読む

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花嫁

昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 村はずれ、潔斎の宮にある沐浴所に、選ばれた花嫁は有った。背を覆うほどの長い黒髪、すっきりとした立ち姿のその人はたった一人、沐浴のため浴槽の側に歩みよる。禊の水は山からの恵みだ。湧き出た水をそのまま使っている。お付きの老婆が一人、その人の背を押した。促され、白い薄手の襦袢のまま花嫁はその身を水へと浸す。もう夏も近いこのころであれば、水に入っても気持ちが良いはずだが、今年は、まだまだ肌寒く、冷たい水に...全文を読む

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山の神

昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 頭を下げたまま、しばらく花嫁は動かなかった。老婆が襖を閉じ、庵の扉を閉めた音が聞こえ、しんとした静けさがその身を包むまで、床に頭をつけていた。たった一人で奥の宮に取り残された実感がじわじわと身に染みた。花嫁は、ゆっくりと頭を上げ、立ち上がるとさらに奥の部屋へと足を踏み入れた。小さな部屋だったが、畳が敷かれ、その上に床(とこ)がのべてある。床を覆うように天井から幾重にも薄い布が下がっていた。香が焚き...全文を読む

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昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 再び、深く口づけられて、瞳を閉じた泉は頭の芯から酔った。辿られる口腔内の感触に肌がざわざわと音を立て、身体の奥が熱くなる。「はぁ……ぁんっ……」息ができなくて苦しい。時折、息を継ぐがそれすらも吸いとるような口づけに息苦しさに鼓動が早まった。頬から喉元そして、着物の袷に翡翠の手が滑る。感触を楽しむように撫でるように触れられ、肩から着物を落とされた。「絹のような肌だ。いい香りがする」唇から離れた翡翠の唇は...全文を読む

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契約

昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 さらり。誰かが髪を指で梳いている。自分の体温ではない少し高めの体温に包まれている。独りでないことに安心するような、夢を見ているような心地で泉はゆっくりと目を開いた。何度か瞬く。褐色の肌が見えた。しっかりとした骨格と厚い胸板が頬に触れていた。力強い鼓動が聞こえる。ひどく幸せな気がして、泉はその肌に頬を擦り寄せた。「目が覚めたか?」上から笑いを含んだ声が降ってきて、泉は驚いて顔を上げる。泉を抱き締めた...全文を読む

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エピローグ

昔話_出会い編

2013.09.04 (Wed)

 「今年は畑の実りが見事だ」雲一つない青空を背に、空に浮かぶ翡翠の腕に抱かれ、感嘆の声を聞きながら、泉は村を見下ろした。畑は青々と葉が茂り、白や黄色の花をつけているものもある。きらきらと日の光にきらめく水の張られた水田は、丈こそ短いが緑の葉が風にそよがれて揺れていた。水を溶かしこんだ青い空に鮮やかな緑がまぶしかった。土地は美しく、初夏のさわやかな風が心地よい。だが、空に浮いている状況は翡翠とともにい...全文を読む

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山神の花嫁_昔話をアップ

雑記

2013.09.04 (Wed)

 こんばんは。山神の花嫁_昔話の出会い編を改稿し、アップしました。こちら、長さが元の倍になっております。話は変わっていないのに、何でですかねー。描写が詳しくなったので、もう少しわかりやすいかと思いますが、どうかなあ?いままで、出会いのないままここで公開されていた翡翠と泉ですが、じつは、こういうなれそめでした。読んだことのある方も、未読のかたも楽しんでいただけると嬉しいです。...全文を読む

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プロフィール

水梨 なみ

Author:水梨 なみ
こんにちは。
水梨なみ(みずなし なみ)です。
BL大好きな物書きです。
いろいろ書き溜めたので、ここにアップしていくことにしました。
メンズラブ、ボーイズラブで、現代もの、ファンタジーといろいろです。
全て性描写を含みますので、そういうのが苦手な方、18歳未満の方は回れ右でお願いします。
それでもOK。大好物というかたはぜひ、水梨ワールドをを楽しんでいってくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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