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【  2013年12月  】 

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あらすじ

煉獄の恋

2013.12.01 (Sun)

 やっと恋人同士になった高郡 聖(たかごおり せい)と神栖 輝(くるす じん)。しかし、大学生と青年実業家の時間がそうあうわけもなく、すれ違いの日々が続いていた。会う努力を惜しまない輝と、相手の負担になりたくないと心を押し殺す聖。交わったはずの平行線の恋はまた、次元を変えて、寄り添わない。それでもなんとか、恋人らしい時間をすごしていた二人だったが、ある日、仕事だと約束を断った輝が女性を伴って、聖のバ...全文を読む

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第1章 せつない気持ち

煉獄の恋

2013.12.01 (Sun)

 「来月の予定は?」ダイニングテーブルで姿勢よく本に向かっている後ろ姿に問いかけると、高郡聖(たかごおり せい)は読んでいた本から顔を上げた。切れ長の瞳がこちらを向いて、小さく首を傾げる。「月末、試験だけど」「そうか」小さくため息をついて、珈琲を聖の前に置き、神栖輝(くるす じん)はダイニングテーブルを回りこんだ。聖のまえの席に腰を下ろし、珈琲カップに口をつけ、本に視線を戻してしまった聖をじっと見つ...全文を読む

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第2章 素直になれなくて

煉獄の恋

2013.12.01 (Sun)

 約束通り、聖は21時過ぎに神栖の部屋に戻ってきた。リビングに入ると灯りはついているが、神栖の姿がない。書斎を確認し、寝室を覗いて、ベッドにうつ伏せで横たわっている神栖を見つけた。そっと側に寄って、身をかがめて顔を覗き込む。眠っちゃったのか。瞼にきつい瞳が隠れ、端正な顔がさらに際立って、神栖の寝顔は綺麗だと聖はいつも思う。だが、今日はさすがに疲れた感じがあり、心なしか顔色もあまりよくない。仕事、かなり...全文を読む

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『煉獄の恋』を改稿し、お引越し

雑記

2013.12.01 (Sun)

 みなさま、お久しぶりです。本業が忙しく、ついでに体調も崩して、1月以上間があいてしまいました。すみません(__)1月たつと広告だらけになってしまうように設定されているらしく、しばらく広告だらけですみませんでした。更新したので、消えたんじゃないかなあ。さて、輝と聖の話の続きである『煉獄の恋』ですが、改稿してこちらにも掲載することにしました。ただ、改稿にすごく手間取ってまして、一度改稿して、よーしと思って読...全文を読む

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ついでに衣替え

雑記

2013.12.02 (Mon)

 こんばんは。久しぶりにアップしたので、ついでとばかりに衣替えしました。不具合があるようでしたら、ご連絡ください。結構、小さくカスタマイズしているもので、衣替えするたびに、行間だとか、文字サイズだとかを変更し忘れていたりします。ちょっとだけするつもりが、こんな時間になってしまいました。小説も書かねば。できるだけ更新も頑張りますので、応援していただけるとすごくうれしいです。...全文を読む

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第3章 別離の果てに

煉獄の恋

2013.12.03 (Tue)

 身体がだるい。まだ、どこもかしこも痺れているようだ。あれからどれだけ時がたったのだろう。身体じゅうに神栖との行為の残滓がまとわりついている。もうこれ以上はできないのに、まだ満ち足りないと身体が叫んでいるようだ。聖はだるく、熱っぽい身体を無理やり起こした。ローションや汗やらで濡れた身体が気持ちが悪い。動くと身体の奥から鈍い痛みが襲ってくるが、奥歯を食いしばってやり過ごし、バスルームへ向かった。熱いお...全文を読む

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第4章 日曜日(1)

煉獄の恋

2013.12.06 (Fri)

 携帯の着信音で目が覚めた。ダイニングテーブルに突っ伏して眠ってしまっていたらしい聖は携帯に手を伸ばす。『悪い。今日中は無理だ。あと5分で着く』開けたメールには短い一文があった。時計を見上げるとすでに夜中の12時を過ぎていた。確かに「今日中」には間に合っていない。聖は笑ってしまった。確かに約束はしたが、子供ではないのだから、明日起きるまでに帰ってくれば、約束を破ったことにはならないのに。そんなことで、...全文を読む

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第4章 日曜日(2)

煉獄の恋

2013.12.06 (Fri)

 「じゃあ、また明日」「ああ、悪かったな。結局、お前にも休日出勤させた」結局、仕事は午後一杯終わらず、すでに時刻は17時をかるく過ぎていた。「しかたないさ。こういう突発事項に対処するのが俺らの仕事だ」靴を履いて、鞄を受け取り、吉井はにっこり笑った。「そうだな。お前もこれがすんだら代休をとれよ」ああ、と答えて、吉井は帰って行った。聖も神栖の後ろから頭を下げた。「おつかれ」聖はリビングに戻るなり、ソファに...全文を読む

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第5章 迎え(1)

煉獄の恋

2013.12.08 (Sun)

 ざわざわと人の声が反響する大学の講義室の席で、聖は机に乗せた鞄にノートとテキストをしまった。つい5分ほど前に講義が終わったところだ。学生たちは三々五々、次の講義に向かったり帰ったりしていたが、今日の講義はこれが最後の聖は、席についたまま携帯を鞄から引っ張り出す。着信していたメールを眺めて、ため息をつき、それから返事を返した。「よう」送信ボタンを押した途端に、前に立った人影に、聖は顔を上げた。「岸」...全文を読む

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第5章 迎え(2)

煉獄の恋

2013.12.10 (Tue)

 1月末の夜中はさすがにかなり冷え込んで吐く息が白い。岸と別れると、いつもの乗り換え電車に乗らずに、聖は地上に出て、携帯を取り出した。ダイヤルするとワンコールで神栖が出る。『聖か?』「そう。いま、表参道駅の交差点に出た。どこに行けばいい?」周りを見渡し聖は問う。この交差点が一番わかりやすいと思ったのだが、神栖の姿はない。『そこだと車が停められない。原宿方面に少し歩いてくれ。車道が右手になる歩道の方を...全文を読む

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第6章 すれ違いの金曜日(1)

煉獄の恋

2013.12.11 (Wed)

 ステンドグラスの嵌った黒塗りの木製扉をそっと押す。準備中の札がぶらりんと揺れた。開店前に店に来たときは、表から入っていいことになっており、聖はいつも通り、するりと扉を通った。入口を抜け、段差を降りると店のフロアだ。いくつかのテーブルがならび椅子が逆さまに乗せられている。さらに奥にカウンターが見えた。聖は首からマフラーを外しながら、驚いた目をフロアの中央に向けた。「岸……」金曜日は合コンに行くと言って...全文を読む

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第6章 すれ違いの金曜日(2)

煉獄の恋

2013.12.11 (Wed)

 夜も10時を過ぎると飲むだけの客が増えてくる。店内にジャズのリズムが満ちて、照明が少し落とされた。一人で飲む客もいれば、カップルで微笑み合っている客もいる。聖はこの時間が一番好きだった。慌ただしくもなく、落ち着いた時間が流れている気がするからだ。「高郡、フロアはいいから、岸のアシストに入ってくれる?」フロアでテーブルを拭いていると、客を案内した店長から戻り際に声をかけられた。「はい」笑顔で返事をして...全文を読む

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ありがとうございます

雑記

2013.12.11 (Wed)

 こんばんはー。みなさま、ありがとうございます。煉獄の恋をアップし始めてから、連日500を超える足跡に感謝しています。読み返しの方も多いかと思いますが、再度、読んでいただけて本当にうれしいです。書きたいって気持ちだけで突っ走って書いちゃった作品のせいか、かなり荒削りで、改稿に猛烈に苦労し、あまりの文章の下手さ加減にめまいを覚えと、連日、連日悪戦苦闘しておりますが、なんとか、最後まで改稿できるといいなと...全文を読む

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第6章 すれ違いの金曜日(3)

煉獄の恋

2013.12.13 (Fri)

 「ほれ指貸してみな」聖の部屋、ダイニングテーブルの椅子に座った聖に手を差し伸べると、聖は怪我をした左のひとさし指を差し出した。岸は聖の包帯を解いて傷を確認する。真っ白な指に一本線が走っている。縫うほどではなさそうだが、けっこうざっくり切れていて、見ているだけで痛そうだった。「血は止まったようだな」目の高さに手を持ち上げて、岸は怪我をした指を全ての角度から確認する。きつく縛った包帯が功を奏したんだろ...全文を読む

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第6章 すれ違いの金曜日(4)

煉獄の恋

2013.12.14 (Sat)

 「くそっ」ソファに浅く座ったまま、切られた電話を操作し、再度同じ番号にかける。コール1回でつながるが、聞こえてくるのは機械のアナウンスだけだ。「電源切りやがった」携帯を座っていたソファに放りだし、神栖はローテーブルの上の煙草を取った。口に咥え、いらいらと火をつけ、煙を大きく吐き出す。紫煙が広がり、闇に溶ける。このまま聖の部屋に押し掛けて行って攫ってこようか。思う端から、バカな考えを押し殺す。かたく...全文を読む

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第6章 すれ違いの金曜日(5)

煉獄の恋

2013.12.18 (Wed)

 朝の光がカーテン越しに、部屋に満ちていた。背の痛みにふっと意識が浮上して、聖は目を開けた。ここはと思って、リビングの床で眠ってしまったんだと気付く。のろのろと身体を起こしながら、どうしてこんなところで寝たんだっけと首を傾げると、一気に昨夜の記憶がよみがえる。きゅっと絞られるように胸が痛んだ。昨夜より酷くなっている気がして、右手でシャツの胸の辺りを握った。シャツに皺が寄る。唇を噛んでうつむくと、頭上...全文を読む

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第7章 それぞれの恋(1)

煉獄の恋

2013.12.20 (Fri)

 「おはよう」月曜日の1時限目が終わると岸は聖を見つけて声を掛けた。大学に来ていることにほっとする。もしかしたら、しばらく現れないんじゃないかと思っていた。「ああ、岸か。おはよう」いつものように聖は穏やかに答える。しかし、今の聖を見ていつも通りだと思うものはきっと誰もいないに違いない。やっぱり、一人にするんじゃなかった。岸は激しい後悔に襲われる。目が腫れているわけでも寝不足気味な顔なわけでもない。多...全文を読む

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第7章 それぞれの恋(2)

煉獄の恋

2013.12.23 (Mon)

 夕方の大学正門前には、出入りする学生がひきもきらない。正門正面から少し離れたところに停車したシボレーの車体に軽く身を預け、神栖は門を行き来する学生たちを眺めていた。わずか、5年前には自分もこの中の一人だったはずだが、ひどく遠いことのような感じがする。学校というものは、卒業してしまうと急に敷居が高くなるのだと他人事のように思い、神栖は苦笑した。手持ち無沙汰で、煙草を出そうとしてポケットに手を入れた途...全文を読む

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第7章 それぞれの恋(3)

煉獄の恋

2013.12.23 (Mon)

 ダイニングテーブルについて、聖は目の前の珈琲カップを眺めていた。白い湯気がゆらゆらと立ち上って消えていくのをぼんやり追っている。かつん。外廊下から聞こえた足音に、はっと、聖は部屋の扉に視線を流した。一人でいると、ちょっとした物音にも身体が震える。部屋の奥ではテレビの中で、訳知り顔のコメンテーターが政治が悪いと批判している。静かでもないのに、風が扉を駆け抜ける音がするだけで、視線がそちらに向いてしま...全文を読む

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好きだって伝えたくて(1)

告白の向こうへ―クリスマスSS

2013.12.27 (Fri)

 ざわざわと周りの人たちの話し声がまるで寄せては返す波のように聞こえる。その隙間を縫うように場内アナウンスが流れるが、それすらも耳を素通りしていく。頭上や左右の壁に見える道案内の標識も会社の宣伝の看板も見事なまでに横文字で統一されて、ああ、異国に来たのだと思う。霧森実生(きりもりみお)は、ぐるぐるとたくさんの荷物が回るベルトコンベアの脇に立って、自分の荷物が出てくるのを待っていた。やわらかいネコっ毛...全文を読む

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好きだって伝えたくて(2)

告白の向こうへ―クリスマスSS

2013.12.27 (Fri)

 洗面台に置かれていたバスローブを羽織って実生は寝室の扉を開いた。律人はベッドの上に仰向けに寝っころがって、腕を目の上に置いていた。長い手足を無防備に投げ出し、伸びた髪がシーツに散るさまに実生は一瞬、息を止めた。律人はため息が出るくらいかっこいい。人の役に立つものを作りたいのだと開発を希望し、そのために会社推薦の海外留学をしている律人だが、学生時代はかなり人気のあるモデルだった。実生も一度は、撮影現...全文を読む

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クリスマスに間に合わなかった・・・・・

雑記

2013.12.27 (Fri)

 こんばんは。「告白の向こうへ」の番外編をアップしました。本当は、クリスマスに投稿予定だったんですけど、あっちこっち気に入らなくて直していたら間に合わなかった(*´;ェ;`*) うぅ・・すみません。アメリカに留学中の律人に会いに行く実生の話ですが、かなり手直しした割には、なんだか、バカップルになってしまい、いちゃいちゃしているだけの気が……。ついでに、なぜか1万文字を超えてますが、ほのぼのした話になりました。...全文を読む

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第8章 約束(1)

煉獄の恋

2013.12.29 (Sun)

 薄暗い店内にジャズの快いリズムが波のように響いている。会話を邪魔しない程度の音量が耳に心地いい。閉店まであと1時間くらいだから、店内もさほど混んではいない。平日の夜はこんなものだ。カウンターで聖はグラスを磨いていた。グラス磨きは基本だと田畑が常々言っており、新人は田畑が合格点をだすまで、グラスを磨くのがしきたりだ。特に客の少ないすきま時間は、練習の格好の時だった。聖は磨くと透明度を増すグラスを一心...全文を読む

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第8章 約束(2)

煉獄の恋

2013.12.29 (Sun)

 神栖が現れてから、すっかり動揺してしまったらしい聖は散々だった。集中しろと自分にいいきかせているようだったが、それすらも功を奏さず、何をやっても上の空だった。今もこうしてマンションまでの道を一緒に歩いているが、聖は心ここにあらずだ。本人は絶対にわかっていないし、認めないだろうが、いまの聖の顔は見ている方が辛い。ちらりと横を歩く聖を見て、岸は小さくため息をついた。あの男と顔をあわしただけで、これだ。...全文を読む

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第9章 心の在り処(1)

煉獄の恋

2013.12.29 (Sun)

 次の日も3時限目の授業が終わり、岸とバイトへと向かう。時間はまだ早いが、バイト先の近くでともに時間をつぶそうと大学を出た。「高郡くん」正門をくぐったところで、名前を呼ばれた。「吉井さん」声を掛けられた方を見て、あまりに予想外の人がいて聖は軽く目を瞠る。そこには、ダークグレーのスーツをきちんと着こなしたの吉井が立っていた。平日のまだ午後も早い時間で、吉井は仕事中ではないんだろうかと聖はいぶかしんだ。...全文を読む

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第9章 心の在り処(2)

煉獄の恋

2013.12.30 (Mon)

 バイトが終わって、聖のマンションへと並んで歩く。「今日は金曜のわりに客足がいまいちだったな」話しかけても聖は上の空で、相槌だけ返す。岸は小さくため息をついた。何を言っても聖から返ってくるのは「ああ」とか「うん」という言葉だけだ。週末だというのに今日は待ちのお客も少なく、ゆったりとした日だったからよかったものの、聖は物思いに沈んでいて、ぼおっとしていることが多かった。何度か咎めたが、その時は我に返る...全文を読む

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第9章 心の在り処(3)

煉獄の恋

2013.12.31 (Tue)

 岸が出ていく扉の音を聞きながら、身動き一つせず、薄暗い部屋の天井を見るともなしに聖は見つめていた。何度も心の中で聖は岸に謝る。傷つけただろうこともわかっているし、もう二度と許してはもらえないだろうが、それでも謝らずにいられなかった。ずっと側にいてくれた岸の好意を利用したのは聖だ。あれだけ側にいてくれた岸の気持ちなんて見ようともしていなかった。友情にしては行き過ぎていると思わなければいけなかったのに...全文を読む

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第10章 告白

煉獄の恋

2013.12.31 (Tue)

 飲む酒がなくなっても、神栖に安らかな眠りは訪れない。昨日、聖のバイトする店に行った。なんとか聖と話がしたかったからだ。しかし、返ってきたのは拒絶だけで、その上、あの友人とやらにすでに自分のもののように聖を扱われ、苛立ちと焦燥、そして身を灼くほどの嫉妬で気が狂いそうだった。逃れたくて、酒に手を出し、時折強くこみ上げる暴力的な苛立ちを抑えるため、酒瓶を投げつけ粉々にした。すでに、床はガラスの破片と瓶か...全文を読む

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プロフィール

水梨 なみ

Author:水梨 なみ
こんにちは。
水梨なみ(みずなし なみ)です。
BL大好きな物書きです。
いろいろ書き溜めたので、ここにアップしていくことにしました。
メンズラブ、ボーイズラブで、現代もの、ファンタジーといろいろです。
全て性描写を含みますので、そういうのが苦手な方、18歳未満の方は回れ右でお願いします。
それでもOK。大好物というかたはぜひ、水梨ワールドをを楽しんでいってくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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