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【  2014年02月  】 

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5-2

空の月を恋う

2014.02.01 (Sat)

 フードのオーダーを受けて、広夢が厨房に入ると厨房とフロアの間に河野が立っていた。「なにやってんですか、河野さん。オーダー入りましたよ。今日のお造り一つ」告げると河野が腕を伸ばして、広夢の上腕を掴むとぐっと手前に引き寄せた。「わっ」たたらを踏むと背中から抱きこまれる。「何するんですか、河野さん」抗議するものの、フロアが見渡せるところに引き込まれて、耳の後ろに唇をつけて河野が囁いた。向こうからこちらは...全文を読む

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5-3

空の月を恋う

2014.02.01 (Sat)

 「広夢。悪いけど、ゴミ捨てしてきて」フロアの片つけをしていると店長に頼まれた。客は黎二たちが最後で、すでに店は閉店している。了解の意を示し、広夢はゴミをまとめると裏口へ向かう。「あ。河野さん。それも俺が行きますよ」フロアででたゴミを持って厨房を通ると、厨房で河野がゴミを纏めていた。「おい。いいよ。俺が行くから」「ちょうど、フロアのゴミを捨てに行くところだったんです」「じゃあ、一緒に」「大丈夫ですっ...全文を読む

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5-4

空の月を恋う

2014.02.01 (Sat)

 部屋に着くと、着てるんだかわからなくなっている服をはぎ取られて、浴室に放りこまれた。椅子に座って、シャワーを捻ると勢いよく湯が頭の上に振りかかる。温かいお湯が肌に染みいるようだった。ずっとそのままの姿勢で湯にあたる。頬を涙がつたった。怖くて張り詰めていた気がふと緩んで、広夢は片手で顔を覆った。あんなところを黎二に見られた。そればかりかあの連れの人にまで。『いい格好だな』黎二の言葉が耳から離れない。...全文を読む

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ちょっと出かけてきます

雑記

2014.02.01 (Sat)

 こんばんは。ここの所、たくさんの方に来ていただいて感無量の水梨です。「空の月を恋う」はいかがでしょうか。やっぱり、キャラに萌えない??本日、5章を全部あげました。各セクションの長さがまちまちで申し訳ないです。さて、明日から10日ほど、ちょっと出張で出かけてきます。というわけで、更新が滞るかもしれません。帰ってきたら、また、ばりばり更新しますのでちょっとお待ちください。うまくネットがつながれば、更新...全文を読む

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6-1

空の月を恋う

2014.02.10 (Mon)

 「珈琲飲むか?」目の前でにっこり笑った男をソファに座ったまま、上目づかいに見上げて、どうしてこんなことになったんだろうと広夢は何回目になるかわからない溜息をこぼした。「紅茶のほうがいい?それともミルク?」「いえ、珈琲をください」それにもさわやかな笑みを返して、庸介がキッチンへと消えていく。床に雑誌が積み上げられていたり、ソファの背にジャケットが掛けられていたりと雑然とした男性らしい部屋。広さは黎二...全文を読む

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6-2

空の月を恋う

2014.02.10 (Mon)

 リビングの扉を開けると広夢と庸介の笑い声が聞こえて、黎二は驚いた。下でインターフォンを鳴らし、上にあがってくるまでの間に、何をやっていたんだろう。この二人は。大体、一日でやけに親密になったものだと思う。「あ。おかえりなさい」「よう。早かったな」テーブルの横に立った広夢とテーブルの椅子に座って、ビールを飲んでいる庸介に迎えられて、黎二は「ああ」と言葉を返した。「若槻さんも座ってください。今、ご飯用意...全文を読む

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ただいまー♪

雑記

2014.02.10 (Mon)

 おまたせしました。「空の月を恋う」の6章をアップしました。いやあ。さすがに8日開いてしまって申し訳ないです。本日、やっと帰国しまして、やっぱり、出かけている間は更新はできませんでした。ごめんなさい。主人公2人だとなんだか気まずいけど、庸介が入ると場が和みますねえ。そろそろ話も中盤です。これからもよろしくお願いいたします。...全文を読む

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祝30万ヒット!!

雑記

2014.02.10 (Mon)

 ありがとうございます。30万ヒット達成しました!!まだ、このページを始めて一年にならないというのに、感激です♥これもひとえに支えてくださる読者方のおかげです。本当にありがとうございます。コメントやら励ましやら感想やらがありましたら、拍手ページか、コメント欄にぜひ、書いてくださいね。拍手なら公開せずにメッセージが送れますし、お返事もしています。さて、30万ヒット記念ですが、20万もやらないままになっ...全文を読む

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7-1

空の月を恋う

2014.02.13 (Thu)

 黎二のマンションのリビングに立ちつくし、広夢は大きな溜息をついた。帰ると言ったのに、それはいまだに叶えられないままだ。確かに、黎二に酒を進めたのは広夢だったが、まさか、車できているとは思わなかった。だって、マンションのエントランスから入ってきたんだし。黎二が庸介のうちのインターフォンを鳴らしたとき、メインエントランスの映像を見たから、てっきり、電車で来たと思っていたのだ。だが、実際は近くの駐車場に...全文を読む

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7-2

空の月を恋う

2014.02.13 (Thu)

 身体から力を抜き、四肢を投げ出して、広夢は荒い息を吐く。身体に力が入らない。こめかみをどくどくとすごい勢いで血が流れる音がする。「まだ熱いか」黎二の声が遠くに聞こえる。「熱い……前よりもっと……熱い……」前髪を指で梳かれて、唇に啄ばむようなキスをされた。「待ってろ」傍らから、黎二の体温が遠ざかる。「若槻……さ……」心細くなって、広夢は黎二を呼んだ。すぐに気配が近づいて、ベッドが軋む音が聞こえた。肩を掴まれて...全文を読む

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コメントありがとうございます

雑記

2014.02.13 (Thu)

 こんばんは。コメントくださった方々、ありがとうございました。こうやって、声が届くと嬉しくて、ますます頑張って執筆しようと励まされます。たくさんの方が、足跡を残してくださいますし、拍手も増えていてうれしいです。本当にありがとうございます。楽しみにしてくださっている方々、また、何度も読み返してくださっている方々、思い出した時にまた読みたいなと思ってくださる方がいて、書いていてよかったなと思っています。...全文を読む

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7-3

空の月を恋う

2014.02.14 (Fri)

 広夢の部屋のあるマンションの前に車を停めて、黎二は「着いたぞ」と告げた。起きたらベッドに一人で、すでに仕度を終えていた黎二に、出かけると言われて車に乗せられた。一人で帰れると言い張ったのに、またもや、黎二の押しの強さに流されて、送ってもらってしまった。降りようと車のドアに手をかけたまま、広夢は動きを止めた。黎二が助手席へと顔を向けたのを感じる。「どうした?」俯いて広夢は、ドアの取っ手をぐっと握る。...全文を読む

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空の月を恋う

2014.02.14 (Fri)

 「若槻先生」廊下で呼びとめられて、黎二は後ろを振り返った。遠江が立っている。今日もにこやかな笑顔を振りまいている。「どこか調子悪い?」近くまで寄るとつと身体を寄せて、遠江が囁いた。「何故だ?」「さっき、自分に薬を処方したでしょう。睡眠導入剤と痛み止め、あとビタミン剤。風邪?ストレス性の不眠症?」自分を見上げる遠江の顔はいつにもなく真剣で、きれいな弧を描く眉が心持上がっている。「怒ってるのか?」「そ...全文を読む

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9-1

空の月を恋う

2014.02.15 (Sat)

 広夢は黎二の部屋に現れない。今日で四日が経った。ああ言えば、会いに来るだろうと思っていた広夢はどうしたわけか、姿を見せなかった。苛立ちだけが黎二の心の底に溜まっていく。それなら自分から店に出向けばいいという考えは黎二にはない。あくまで、これは治療なのだ。患者が治す気にならなければだめだと思っているからだ。広夢には治療されている気がないことは黎二にはわからない。というより、他人が何を考えているかに無...全文を読む

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9-2

空の月を恋う

2014.02.17 (Mon)

 「広夢」「大丈夫なのか」がらりと扉が開いて、どやどやと人が入ってきた。広夢はベッドの上に置いた荷物をまとめていたが、その物音に振り返った。「あれ?店長。河野さんまで」息せききって部屋に飛び込んできたのは、店長の前川と河野だった。「大丈夫ですって。今日の仕込みに間に合わないから休むって言っただけだし」そう、なんだかんだと時間をとられたのだ。バタバタと過ぎた午後を思い出す。午後の検査も無事に済み、警察...全文を読む

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10-1

空の月を恋う

2014.02.17 (Mon)

 どうしてこうなるんだか。広夢はもう何度も後悔したことをくり返す。いつもいつも黎二には振り回されっぱなしだ。鞄に部屋の鍵も財布も入っていたから、それを捨てて一人で帰るわけにもいかずに、薬を受け取ると病院の玄関で待っていた車に乗るしか、広夢には選択肢がなかった。そして、今、また黎二の部屋のリビングに立ちつくす自分は本当に学習能力が欠如している。送るっていったくせに、どうして俺を部屋に連れてくるんだろう...全文を読む

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10-2

空の月を恋う

2014.02.19 (Wed)

 食事が終わって、洗いものを始めようとしたら、キッチンをおいだされた広夢は先ほど薬を広げっぱなしにしていたリビングに戻った。ソファに腰を下ろし、自分があまりにも満ち足りて幸せな気分なことに微笑む。黎二とは、たわいない話で食事が進んだ。それこそ、今まで食べた一番おいしいものだとか、逆に最悪だった食材だとかの話だ。黎二はずっと穏やかな微笑みを浮かべながら、会話をしてくれた。まさに夢に見ていたままの黎二の...全文を読む

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10-3

空の月を恋う

2014.02.22 (Sat)

 黎二のリビングのソファの上で広夢は膝を抱えて座る。結局、ここへ戻ってしまった。往来で自分ばかりが熱くなって、黎二は相変わらず、落ち着き払って、まるでどうでもいいことのようだった。周りの視線を集めていることにもいたたまれなくなり、それ以上に、黎二の態度が変わらないことが哀しくて、広夢はなにもかもどうでもよくなってしまった。どうあっても一方通行だ……。どうせ片思いなら、相手に知られない方がよかった。告白...全文を読む

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11

空の月を恋う

2014.02.22 (Sat)

 髪を梳く指の感触。何度も、何度も髪の間を指が移動する。気持ちが良くて、広夢は温もりのある方へ身体を寄せる。髪を掬いあげるように指が動いて、広夢はくすぐったくて肩をすくめた。重い瞼を押し上げて、目を開ける。ああ、また眠ってしまったんだと思いながら、目が覚めても消えない指の感触に上目で頭上を伺うと、黎二が広夢の髪を指で弄んでいるのが見えた。驚いて顔を上げた。「目が覚めたのか?」口元に笑みを刷いて、黎二...全文を読む

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忙しいよー

雑記

2014.02.22 (Sat)

 こんばんは。たくさん拍手などいただきましてありがとうございます。このところ、更新が遅れていてすみません。年度末だからか、本業が忙しくて、もう手が回らない。書きたい話もあるし、3月末はいろいろ締切もあるのに、何も手についてません。"(/へ\*)"))ウゥ、ヒック「空の月を恋う」ですが、10-3があまりに短かったので、10-2の一部を10-3へと回しました。重複で読むことになってしまい申し訳ありません。とちゅうの新...全文を読む

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12

空の月を恋う

2014.02.23 (Sun)

 「よう」玄関を開けて立っていたのは、庸介と遠江という組み合わせ。黎二は扉を閉めたくなった。「見舞い。広夢の。あいつどう?」さわやかに笑う庸介は広夢の担当医で、まさか無碍に追い返すことができない。黎二は痛む頭を指で押さえながら、扉を大きく開いた。「だいぶ、いい。足の腫れも引いてきたし、食欲も出てきた」靴を脱ぐ、二人に黎二は律儀に説明する。「だが、なんで遠江まで」「ひどいよ、黎二。庸介だけなんてさ。ま...全文を読む

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終章

空の月を恋う

2014.02.23 (Sun)

 仕事に復帰して、カウンターに立つ広夢の前には黎二が座っている。いつもの通り、注文したウイスキーを無言で口に運んでいた。それを広夢は仕事の合間に見つめている。変わらない火曜日の光景。黎二がふと目を上げて、広夢を見た。視線が交差する。つい広夢は視線を逸らし、手元の磨いていたグラスに落す。首筋に感じる視線は外れることがない。黎二が自分を見ていると思うだけで恥ずかしくて、首筋に朱が散る。気にしないように思...全文を読む

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「空の月を恋う」終了

雑記

2014.02.23 (Sun)

 こんばんはー。「空の月を恋う」の最終章をアップしました。いかがでしたでしょうか。多くの方に読んでいただけたようで、作者としてはかなりうれしいです。拍手もたくさんいただいて、ありがとうございました。黎二がなにせあの性格なので、これって受け入れられるんだろうかと思っていましたが、どうだったでしょうか。なにせ庸介のほうが人気がある……。主人公が結局、黎二大好きだからなりたった恋愛でした。冷たい人の恋愛って...全文を読む

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コメントレス

雑記

2014.02.28 (Fri)

 こんばんは。年度末なので、忙しさに寝不足と疲労でふらふらの水梨です。コメントを下さった方ありがとうございました。レス不要とのことでしたが、ここでお礼を述べさせていただきます。ありがとうございます。「空の月を恋う」は思ったよりたくさんの方に読んでいただけたようで、嬉しかったです。一時でもエンターテイメントもしくは、癒しになっていたらさらにうれしいな。妄想ばかりの日々ですが、書き溜めたらまたアップしま...全文を読む

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プロフィール

水梨 なみ

Author:水梨 なみ
こんにちは。
水梨なみ(みずなし なみ)です。
BL大好きな物書きです。
いろいろ書き溜めたので、ここにアップしていくことにしました。
メンズラブ、ボーイズラブで、現代もの、ファンタジーといろいろです。
全て性描写を含みますので、そういうのが苦手な方、18歳未満の方は回れ右でお願いします。
それでもOK。大好物というかたはぜひ、水梨ワールドをを楽しんでいってくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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