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「山神の花嫁_昔話」
神無月

神無月(7)

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濡れた熱い粘膜に包まれて、泉は足の先まで身体をこわばらせた。
泉自身を翡翠に咥えられて、舐め上げられるともう何も考えられなくなった。竜胆が見つめているかもしれないことすらどうでもよくなり、身体が熱くて、溶けて無くなってしまうような、翡翠に全てを埋めてもらいたいような切なさが押し寄せてくる。
ひっきりなしに艶めかしい声が上がり、まるで全てが自分でないようだ。
それでも、翡翠を感じたくて、自分より高い体温で包まれたくて、泉は腰を揺らした。
「……あぁっ……ひすい……さま。……やっ……」
口で扱かれ、先端を舌で撫でられ、割れ目に舌先を入れられると、背筋を言いようもないような、痺れるような感覚がひっきりなしに上がってきて、自制が効かない。
「もう……だめ……ひすいさま……」
必死に堪えるが、このままだと翡翠の口に吐き出してしまう。
「イキたければ、イっていい」
咥えながら告げる翡翠のくぐもった声が聞こえた。
「やっ……」
何度も舌と唇で扱かれて、舐め上げられ、泉の下腹がひくりと痙攣した。
「あぁっ。もう……」
腰が上がり、ビクリと震えると泉は精を吐き出していた。ごくりと嚥下する音が聞こえ、泉は顔を腕で覆う。
「うまいな」
何度もビクリビクリと身を震わせて、泉自身から白濁が溢れる。恥ずかしくて、それ以上に気持ちがいいと感じている自分が嫌で、泉は腕で顔を隠した。
「お前を喰らうと言ったろう。久しぶりの精だ。甘くてうまかったぞ、泉」
腕を顔から剥がされて、翡翠の顔が目に入る。
翡翠は笑っていた。いつもの優しい顔で。
泉の瞳から涙が溢れた。泣くつもりなどなかったのに、翡翠の顔を見たら、涙が止まらなかった。
「まったく、もう7年だ。ずっとこうやってお前を喰らっているというのに、泉は一向に慣れないな」
そんなことを言われても恥ずかしいものは恥ずかしい。浅ましく喘ぐ自分を見られて、あまつさえ、吐き出す精を飲み下されて。
「それがお前のよいところでもあるんだろうが」
さらりと乱れた髪をかきあげられて、ぎゅっと翡翠に抱き締められた。内腿に翡翠のモノが当たって、泉は瞳を閉じる。眩暈のような感覚がある。身体の奥が熾き火のように熱くて、急に身体の中が空っぽであることに気付く。
翡翠が自分を求めているのが嬉しい。そして、自分も望んでいる。全ての精を喰らい尽くしてほしいと。
泉は細い腕を翡翠の首に絡めた。
「私を……」
翡翠の耳元で囁く。
「あなたの熱で埋めて……」
震える声で浮かされたように泉は囁き続ける。
「……泉」
「そして、全てを喰らってください」
骨が軋む程抱き締められた。それすら心地よくて、泉はうっとりと瞳を閉じる。
「まったく、お前には敵わない」
笑いを含む声で言いながら、翡翠は泉の両足を大きく広げ、前にぐっと押しつける。
晒された秘部がひくりと蠢くのが自分でもわかる。
どこから取り出したのかわからない香油がつと滴らされて、泉の身体が揺れた。
指が泉の蕾を緩く捏ねる。
「やあぁ……はぁ……」
それだけで、息が上がって嘘みたいに甘い声が出た。
翡翠にこうやって触られると身体が溶けていくような感じが常にする。温かくて優しくて、涙が出そうだ。
ぐっと指を奥まで捻って挿れられ、浮きそうになる腰を押さえつけられる。
「くっ……」
久しぶりの異物の侵入は思ったよりつらい。
「泉、身体の力を抜け」
耳元で囁かれてもそんなことできなかった。緩く首を横に振ると柔らかくて暖かいものが唇に触れ、口づけされているのだと思う。
啄ばむように何度も何度も口づけられて、ほうっと息を吐くとゆっくり口付けが深くなる。
舌を吸われて、翡翠の口の中へ誘導されて熱い口腔内に自分の舌が蕩けてしまいそうだと泉は思う。
うっとりと翡翠の口付けに酔っているうちに身体の力が抜けたのか、指を伝わせて、香油が壁に沿って中へと入った。
「やっ……」
瞳を開いて、声を上げる。内壁をとろりとした感触が流れて、気持ち悪い。
「どうした?」
唇を離して、吐息がかかる距離で、翡翠が自分を見つめていた。
「流れる香油が気持ち悪くて……」
正直に言うとふっと微笑れた。
「仕方ない。濡らさないとお前が辛いからな。こっちはどうだ?気持ち悪いか?」
香油で滑りの良くなった指を根元まで入れられて、泉は「あぁっ」と悲鳴を上げた。圧迫感も異物感もあるが、それ以外の感覚が腰の奥から頭へと抜ける。
「指にお前が絡んでくる」
「翡翠様……」
瞳を見開いて、目の前の翡翠を見つめる。いくら見ても見飽きない。泉は特に翡翠の琥珀色の瞳が好きだった。昼と夜、日向と日陰、そして、感情によってその色を変える瞳。
「はやく……もう我慢できない」
瞳を見つめていたら、翡翠と一つになりたくてどうにもならなくなった。
翡翠を身体中で感じたい。
「本当に、お前には敵わない。だけどまだ駄目だ」
「やっ……なぜ……?」
口端を上げて笑った顔が優しくて、それなのに望みはかなえられなくて、泉は目尻に涙をためる。
「無理をするとお前が傷つく」
あんまり煽るなと笑いながら、翡翠は泉の中を解して、蕩けさせていく。
そんなことどうでもいいのに。翡翠様にならどうされてもいいと泉は思う。
こんなのは自分ではないと思うが、翡翠の胸に抱きこまれると泉には正常な判断はできなくなる。頭の中は翡翠のことで一杯で、自分を満たすのは翡翠でなくてはダメなのだ。
翡翠の指が壁を擦るたびに腰が揺れる。どんどん思考は溶けて流れて、感覚だけが泉を支配した。
どこもかしこももどかしくて、それでも身体の中を走る痺れは甘さを増し、口からは艶めいた声が上る。
「はぁんっ……ふぁっ……あっ、やっ……」
ぐっと体内の一か所を押されて、泉は腰を逃げるようにずりあげる。体温が上がり、どうしていいかわからないような強い感覚に頭が白くなる。
「逃げるな、泉」
「でも……あぁっ……ひすいさま……」
「なんだ?」
執拗に翡翠は泉が過剰に反応した場所を指で擦りあげる。
「……ぁああっ……だめっ……そこは……やぁっ……」
逃げる腰を押さえつけられて、泉は首を横に振る。黒い髪が畳を打つ乾いた音がした。
もう、あまりの強い刺激に入れられた指が増えていることにも気付かない。
逃げるように腰が揺らめき、内壁が指を誘うように蠢く。
さらに足を身体にぐっと押しつけられて、折りたたまれたような姿勢に瞳を開く。
「いい声で啼けよ」
琥珀色の瞳に灯りが映り込んで、金色に光った。
翡翠は泉を喰らうとき、必ず同じことを言う。それが合図かのように。
ああ、翡翠……さま……
金色の瞳の獣に喰らわれる感覚に泉は恍惚とした表情をした。
翡翠の熱い塊が自分を貫いて、この身体を引き裂いてしまえばいいのにと思う。
「……ぅんっ……あっ。あっ。あぁぁぁっ」
熱い楔を泉は呑み込んでいく。圧迫は指の比ではなくて、辛くて苦しくてそれでも耐えがたいような快楽が泉を襲う。
翡翠が奥へ奥へと入るたびに泉の赤く濡れた唇から官能的な吐息があがる。それに、翡翠の荒い息使いが絡まった。
「泉。お前の中はいつでも熱い」
奥まで貫かれて、泉はのけ反った背を抱き締められた。一分の隙も許さないかのように抱き締められて、身体がこのままぐずぐずに溶けてしまいそうだ。
「ああ、翡翠様」
翡翠の体温を感じると生きていると泉は思う。
喰らわれても喰らわれてもなお生きていると思うのだ。
翡翠のいない屋敷の寂しく、寒い空気が悪い夢であったのように、泉の心を幸せな温かい思いが満ちて行く。
翡翠が泉を貫く。突き上げ、揺らし、何度もその身体を貪る。
泉の甘い声と翡翠の唸りが重なった時、二人はぐっと抱き締める腕に力を込めた。
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