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「天空国の守護者」
地上編

均衡の崩壊(3)

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「キリスエール」
怒ったような声が耳元でして、キリスエールははっと顔を上げる。レイラースの言葉につい昨夜のことを思いだしていて、レイラースの言っていることを聞いていなかった。
「セインと……」
その先は聞きたくなくて、キリスエールは首を横に激しく振った。
「でもあいつはここで眠ったろう?」
「それでも、それだけです」
「キリスエール」
頭を抱えこまれて、両腕でレイラースにキリスエールは抱きしめられた。
レイラースの胸に耳を当てるような格好で、さらに強く身体を締め付けられた。
「もう耐えられない。好きなんだ、キリスエール。誰よりも大切だし、愛している。僕を選んで。もう、これ以上は抑えていられない」
レイラースの胸の鼓動が激しく脈打つのをキリスエールは感じた。鼓膜をレイラースの心音が震わす。
「どうして僕じゃダメなんだ。どうして……」
どうして。何故。それはキリスエールも何度も何度も自問した言葉だ。だが、それでも答えは出ない。彼らと離れるのも嫌だし、4人の中にほかの誰かが入ってくるのも嫌だ。だが、それは恋愛感情じゃないんじゃないだろうか。
家族愛?仲間意識?
名前なんてどうでもいい。これが何かわからなくてもキリスエールは、関係を壊す気もやめる気もなかった。
「……」
レイラースは大きく息を吐いた。何もかもあきらめてしまうような深い深い息だった。
「わかった」
小さくそれでもはっきりとレイラースが呟き、キリスエールを抱きしめたまま身体を前に倒した。
「レイラースさま、うわっ」
キリスエールはレイラースに抱き込まれたまま背中から倒れる。ぎしっとベッドがきしんで、倒れこんだ衝撃に息が詰まる。
背を抱かれていた腕を解いて、レイラースはキリスエールの前髪を手で梳くようにはらった。
「身体だけならくれるんだったよね」
レイラースの言葉に目を瞠ったキリスエールの唇は、反論するまもなく、レイラースの唇にふさがれていた。
喉の奥まで舌でたどられて、キリスエールは苦しさに喉を鳴らした。
「ふ……はぁっ……」
上あごを舌先で舐められて、口の中に唾液があふれてくる。くちゅりと濡れた音が頭蓋に響き、キリスエールは身を震わせた。
「やっ……」
顔を振って逃れようとすると顎を指でとらえられて固定される。
レイラースの舌がキリスエールの口腔内を蹂躙し、すべてをたどっていく。
慣れた口づけにキリスエールの身体が戦慄いた。こうして誰かに求められるのは久しぶりで、それでも身体は浅ましくも快楽を忘れない。
優しく激しく口腔内を弄られて、キリスエールの体温が上昇した。
くちゅっと音を立てて、口づけが解かれる。覗き込んでくる色違いの瞳の奥に歓喜の光を見とってキリスエールは絶望に似た想いを味わう。
たぶん、レイラースが見つめるキリスエールの瞳はすでに情欲に潤んでいるのだろう。
「キリスエール。身体だけでいい。僕にちょうだい」
唇をつけたままレイラースが囁き、言葉を継ぐ。
「もう、待てないし我慢もしない」
着衣の下から忍び込んできた手が、キリスエールの肌を暴き、キリスエールは逃れようと身悶える。
「やめてください。レイラース様。俺は、もう……」
「こんなに身体が熱いのに。止めろと言うの?」
嬉しそうに笑いを含んだ声で、レイラースはキリスエールの首筋に唇を落とした。
「熱い。鼓動が早いよ」
首の上の大きな血管に唇をのせて、レイラースは肌を甘噛みする。
「んっ……やっ……」
突っ張るように身体を固くして、キリスエールは瞳を閉じる。このまま喉を食い破られるような気さえする。
「いいよ。決められなくて。キリスエールの身体は僕がもらう。だから、もう、誰にも触れさせないで」
レイラースの指先が胸の突起に触れるとびくんと身体が跳ねた。
「僕だけを感じて。僕の下で達って」
歌うように、レイラースが呟き、キリスエールの服を剥いでいく。レイラースの指が肌を滑るたびに、キリスエールの身体はしなり、体温があがっていく。
刻み込まれた快楽を身体が思い出して、さらに強い官能を望むのをキリスエールは唇を噛んで耐えた。
身体だけならと言ったのは自分だ。それがレイラースをひどく傷つけたことも知っている。
決められない自分が悪いのは明らかだが、それでも、レイラースがこんなに強引になにかをしてくるとは思っていなかった。
「キリスエール、助けて。もう限界なんだ」
肌に落とすキスの合間に、レイラースが囁き、キリスエールは驚きに目を見開いた。
「穢れが満ちているんだ。瘴気が僕も穢していく。おまえが必要なんだ」
「レイラース……さま……」
何を言われているかわからない。だが、レイラースの声に言葉に宿る響きは痛くて切羽詰っていて、どことなく怖れが見えた。
そう、俺たちはまるで仲間か家族のような関係を続けて、それが普通だと思うくらいに自然だったのに、実は、ナイフの刃の上に成り立っているような関係だったとキリスエールは浮かされるように霞んでいく思考のなかで思う。
きっと、レイラースの中で何かのはずみに危うい均衡が崩れてしまったのだ。それが何かはわからないが、ひどく切実で今、自分の上で、キリスエールの肌に口づけを落としているレイラースが本気だということだけはキリスエールにもわかった。
「はぁっ……レイラースさま……んっ……」
唇で指で手のひらで、体中をたどられて、キリスエールの口をつくのは甘い吐息と嬌声だ。
拒絶はできなかった。
レイラースの声が哀しみとあきらめそして何かしらの怖れに彩られていて、これ以上、彼を傷つけられなかったし、傷つけたくもなかった。従者として主人を慰めるなら、それもレイラースが自分を必要だと言ってくれるなら、それもまた自分の役割だとキリスエールはレイラースの与えてくれる快感に溺れることにした。
そうすれば、誰も傷つかない、世界は壊れない。
レイラースの手が自分の中心を掴んで、擦りあげると腰が浮き、キリスエールは下腹に力を入れた。
「あぁっ……んっ……はぁっ……」
身体を駆け抜ける官能に身を任せてしまえば、口から零れ落ちるのは甘い吐息だけ。
「キリスエール」
身体をうっすら紅に染めて、レイラースの愛撫に身を任せるキリスエールを喜びに満ちたレイラースの声に呼ばれる。
「好きだよ」
膝を割られ、その間に身体を入れてレイラースはぎゅっとあいている手でキリスエールの背を抱きしめた。
キリスエールもレイラースを抱きしめ返す。腰の奥から脳へ向かって、走るしびれがひっきりなしに背を伝わって、キリスエールはレイラースにしがみつきながら身体をしならせる。
熱く昂ぶって反り返るキリスエール自身の先端をレイラースはその白い指でたどる。爪を先端の割れ目に食い込まされるととろりと蜜がこぼれる。
それを指先で掬って、先端に塗りこまれるとキリスエール自身がふるると震えて、先端からさらに蜜が湧き出でる。
「やっ……ああっ……」
じれったくて、キリスエールは首を左右に振った。伸びた髪の毛がぱさぱさとシーツを叩く。
鎖骨を舌でたどられて、小さな痛みにレイラースが痕を残しているのだと頭の片隅でぼんやり思う。
「レイラースさま……」
吐息で名を呼ぶとレイラースが耳元で笑う声がする。
目を開くと、嬉しそうに微笑むレイラースの唇が見えた。
足の間の奥の秘めた先へレイラースが指を伸ばした。入口をやわやわと撫でられて、キリスエールはレイラースにギュッとだきつく。
「キリスエール、可愛いよ」
指が濡れているのは自分の先走りかそれともレイラースがなにかをつけたのか。指が体内にもぐりこむと、だがそんな思考はどこかへ行ってしまった。
手馴れた指の動きに翻弄されて、何も考えられなくなる。
「はぁっ……やっ……あっ…ん」
壁を擦られ、中を掻きまわされ、喘ぎだけが口をつき、背が反った。
「好きだよ、キリスエール」
息を弾ませて、レイラースはキリスエールの体内から指を引き抜いた。
「ごめん。あとでいくらでも癒すから」
すっかり腫れて赤くなっているだろう蕾に熱くて硬い切っ先を感じた途端、ぐっと体内に滑り込まされて、キリスエールはしがみつく腕に力を入れた。
「あぁぁっ……苦し……はぁっ」
「狭い……息を吐いて、力抜いて」
レイラースの声に力を抜こうとするものの、久しぶりの行為に身体はまったく言うことをきかない。
「ああっ……んっ……ぁ」
背を反らせて、衝撃をやり過ごす。さらに奥のほうがレイラースでいっぱいになってキリスエールはレイラースにしがみついた。
「キリスエール。愛している」
囁かれた愛の言葉は嬉しいのに、痛くて、同じ気持ちを返せない自分に嫌気がさした。だが、そんな思いもレイラースの動きに霧散した。いつもなら、キリスエールの反応を楽しんでいるレイラースが、今夜は余裕もなく、キリスエールを貪っていた。奥をぐっとえぐられ、頭が白くなり、キリスエールは喘ぎ声を上げるしかできない。
こんなレイラースは知らない。
「レイ……ああぁっ……」
入口まで自身を引き抜いたかと思うと奥までぐっとえぐられて、キリスエールは悲鳴にも似た嬌声をあげた。
頭の中を血がどくどくと駆け回っているのか耳鳴りがする。思考は溶けて、与えられる快楽にしびれるように反応するだけだ。
「ああ。キリスエール」
感じているのだろうレイラースの切なげな声が切れ切れと聞こえるが、すでにキリスエールの中では意味をなさない。
「もう、はぁ……んっ……やぁぁっ」
いいところをぐっとつかれて、腰の奥から湧き上がるような焦燥感に煽られて、キリスエールは欲望をはぜた。
腹を胸を白濁が散るのを感じながらも、レイラースにゆすられて、過敏になってしまった身体がひくひくと痙攣する。
「僕のキリスエール……」
レイラースの甘い囁きが、キリスエールの耳の底をいつまでも揺蕩っていた。
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