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「天空国の守護者」
トレジャ編

ルイスとキリエ

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薄暗い室内に甘い吐息だけが響く。
「んっ……ああっ……」
背中を唇が辿るのを感じ、背をのけぞらせる。すでに指は双丘を割り、蕾の奥へ沈んでいる。ぎしりと寝台が軋んだ。
「……っああ……いい……」
茶色のくせ毛がシーツに散って軽やかな音をたてた。
「気持ちがいいのか、ルイス」
背中から掛けられた低く甘い声にルイスは頷く。
「はあっ……もっと……」
喘ぎ声でもっととねだる。
「……つよく……さわっ……ああぁぁ」
ルイス自身を掴んでいた手の動きが速さを増し、絡んだ指がきつめに締め付けると嬌声をあげた。
「かわいいよ。ルイス……本当にたべてしまいたいほど……」
耳に唇をよせて、囁かれると背筋にぞくりとしたあまい疼きが走った。ルイスは首を左右に振った。
「やっ……からだが……あつくて……」
荒い息を繰り返し、腰の奥にともった官能の火が身を灼く感覚がすでに耐えられない。
「キリエ様……きて……焦らすのはもうやだっ……」
シーツを指が白くなるほど握りしめ、緩やかに腰を振る。
「いけない子だ」
キリエと呼ばれた男は、ルイス自身を掴んだ指で根元を強く押さえる。
「やあっ……キリエ様……だめっ……」
昂ぶるものを押さえられて、ルイスは苦しげに眉を寄せ瞳をぐっと閉じた。
「ルイス」
名前を呼ばれて目を開ける。
「キリエ様……が……ほし……い」
「だめだ」
にべもない拒絶にルイスは切なげに頭を左右に振った。もう、視界が白く染まり、意識が白濁していく。考えられるのは、さらなる快楽と自分をかきまわす熱い楔。
「どうして……」
いいながら、大きく息を吐き出す。こうでもして熱を逃がさないと身体が溶けてしまいそうだ。
「こういう時のルイスはいっそう綺麗だ」
囁いて耳朶を噛まれた。
「ああっ……」
もう何にでも強く感じておかしくなりそうだ。
キリエはルイスにとって特別な守護者だった。肩まで届く薄茶色の髪、アーモンド形の同色の瞳はいつも甘くルイスを見つめる。トレジャには平の兵士が最も多く通ってくるが、キリエは位がついた守護者だ。隊を率いているキリエが自分を気に入って通ってきてくれるのをルイスは光栄に思っていた。
くるりと身体を仰向けにされ、前と後ろを攻めていた指を離される。
「やぁっ!」
いきなり突き放されて、ルイスは抗議の声をあげた。おかしくなりそうで、目尻に涙がたまる。
「どうしようか」
楽しそうにキリエはルイスを上から眺める。瞳を閉じて熱をやり過ごしていたルイスは薄く瞳を開けた。キリエの余裕の表情が悔しい。彼は乱れるルイスを眺めて楽しんでいるだけで自分はちっとも高ぶっていない。
見つめられるだけでも肌がざわめいて、はやく身体の中に確かなものが欲しくて、ルイスは身体を揺らめかす。
「触って……お願い……」
懇願するとくすりと笑われた。楽しそうな笑みだ。
熱が溜って、出口を求めてどうにもならずにルイスは自分の手を自身の昂ぶりに伸ばした。その手をキリエに掴まれる。
「だめだよ。自分でするのは」
掴んだ手を口元に持ち上げ、キリエはルイスの指に舌を這わす。
「はあ……んっ」
「これでも感じるの。すごいね。ルイスの身体はどこもかしこも敏感だ」
指の間にも舌を這わせ、キリエは指をくわえる。見せつけるように指を舐めるキリエはやけにエロティックで、ルイスは瞳を閉じる。目尻から涙が伝った。
「やっ……キリエさま……もう……」
「かわいい、ルイス」
くすくすと笑いながら、呟くとふと思いついたようにキリエは、自身にその手を誘導した。
熱いキリエ自身に指が触れると、ピクンとルイスの手が震えた。熱さを確認したくて、指を絡める。態度とは裏腹にキリエ自身は熱く猛っていた。
キリエさまも僕を欲しがっている……?
守護者といえども身体の構造は人間と同じだ。生殖の方法も人間と同じ。違うのはこの2種属の間に子供が生まれないことだけだ。
熱くなっているのが自分だけでないとわかって嬉しくて、ルイスは身を起こした。触れた指を離さず、身をかがめ、キリエ自身を口に含む。目の前に座った格好のキリエの昂りに舌を絡め、奥まで呑み込む。
キリエの先端が上あごを滑り、それすらぞくぞくと腰の奥から疼きがやってくるのを感じた。
「ルイス、いけない子だ」
吐息とともに吐き出された言葉は無視して、貪るように舌を絡め、吸い上げる。
口の中で嵩を増す昂ぶりが嬉しい。
「悪い子だ」
伏せてキリエ自身を口で扱くルイスの肩がキリエに掴まれ、ぐっと持ちあげられる。
「あ……ん」
身体が起きあがったはずみで、ルイスの口からキリエ自身が外れた。愛しいキリエが口から去って、名残惜しそうな声が上がる。
「ルイス」
両肩をとんと突き飛ばされ、ベッドに押し倒される。シーツがルイスの身体の重みで沈んだ。仰向けに倒れ込むとキリエがルイスの足首を掴み、高くあげ、左右へ広げた。
「キリエ様」
嬉しげな吐息にキリエがくすりと笑った。キリエの昂りを後ろの蕾に感じたとたん一気に奥まで刺し貫かれた。
「はあぁぁ……ああんっ……」
甘い嬌声が闇を震わせた。悦びの声にキリエの口元がほころぶ。
さらに強く抜き差しを繰り返され、ルイスの口から悲鳴のような嬌声が絶えず上がった。柔らかく解れたルイスの内部がキリエに絡みつき、快楽の全てを喰らいつくす。
「もう……だめっ……キリエ……さ……ま……」
背がのけ反って、白濁がルイスの腹部に散った。荒い息を繰り返すルイスに頓着せずにキリエはさらに挿入出を続ける。ルイスの身体ががくがくと揺さぶられ、内部が摩擦で痺れた。
「キリエ……さ……ま」
絶え絶えに呟くルイスにキリエは口端をぐっとあげる。
キリエの口から呻き声が漏れ、背がのけぞった。
熱い迸りがルイスの中へ放たれ、ルイスは最奥で受け止めた甘美な感覚に背を反らした。
「ああ。ルイス。お前は最高だ」
繋がったまま抱き締めて、キリエはルイスの額に口づける。
「キリエ様」
ルイスは名を呼び瞳を閉じた。


「キリエ様」
情事のあとの気だるさを感じながら、ルイスは傍らに横たわるキリエの裸の胸に頭を乗せて呟く。
返事はなくとも起きていることは知っているので、言葉を続ける。
「守護者に髪を長くしている方がいらっしゃいます?」
「長い髪。そりゃあいるだろう。髪に対する規制はなかったはずだし」
何を訊きたいんだと胸に乗る顔を見下ろされた。
「じゃあ、黒い長い髪に褐色の肌の方は……」
昼間のことを思い出しながら身を起こし、ルイスは上からキリエを見つめて問うた。
「黒髪の守護者がいるのでしょうか」と
キリエは驚いた顔をする。
「黒髪に褐色の肌、黒い眼の守護者か?」
なんでその人を知っているとキリエの瞳が疑問の色に染まっている。
ルイスが頷くとキリエはルイスの腕を掴み、身体を起こした。
「どこで会った」
聞いたことのない厳しい声色で問われ、ルイスは目を丸くした。尋ねてはいけないことだったのだろうか。おどおどと視線が彷徨った。
「ごめんなさい」
消え入りそうな声で応える。
「どこで会った」
詰問調で同じ質問をされ、キリエのきつい瞳に睨みつけられながら、ルイスは昼間見たことを話した。

朝食の後、ルイスは部屋の窓からキリスエールがアルタイルと出かけるのを見かけた。歩いていく方向に湖があることを知っていたので、たぶんそこに行くんだろうと見当をつけて、驚かしてやろうと後からそこへ向かった。
食堂から軽く食べられるものと水をもって湖へと歩く。天気は上々で、暖かく初夏特有の景色が心を浮きたてた。
森を抜け、湖が近づくと木を打ち鳴らすような音が聞こえてくる。
何の音?
視界を隔てる木陰から顔をのぞかせる。
「あ、いた」
キリスエールは木の長い棒を振り回していた。そして一人ではなかった。長い黒髪に褐色の肌の背の高い青年が同じ木の剣を構え、打ち込んでくるキリスエールの剣を受けている。
誰?すごくカッコイイ。
動きが流れるようで、身体の動きに無駄がない。手加減しているのは一目了然だが、それでもその動きは美しいとさえ言えた。
対して、キリスエールはまだ棒に振り回されているようで、振り下ろした木の剣を受けられて、上体が泳いだ。
このところ部屋にこもっていたかと思うと頻繁にどこかへ出かけていたのは、彼のせいなのかとルイスは最近のキリスエールの行動に理由をつける。
でも、守護者だろうか。
贄と世話係しか人間はトレジャには存在しないのだから、見かけたことがなければ守護者に違いない。しかし、ルイスの知っている守護者に黒髪の者はいない。
ルイスが密かに訪いを楽しみにしているキリエも端正な顔をしているが、それでも彼と並んだらその容姿は霞んでしまうに違いない。
結局、声が掛けられず、二人の剣の練習を木陰からずっと覗き見して、ルイスはキリスエールにわからないように部屋へと戻った。

「びっくりしたな。ここへ通ってきているのか」
人間と身体を合わせ、人間を愛でる自分も仲間内から見ればかなりの物好きだが、よもや高位の彼が人間と交流があるなどとは驚きだ。
彼らは人間を心底嫌っていたと思ったが。
両手首を纏めて握りしめ、近距離で強く見つめるとルイスは瞳を揺らした。
「その少年は何者だ?」
「1カ月くらい前に入った新しい子です。まだ新しい子がくる時期ではなかったのだけど」
手首の痛みに眉をひそめていたルイスの表情に、自分が無意識に手に力を込めていたことに気付きキリエはその手を放した。
「新しい子?そんなのいたか」
ルイスに魅せられてここに通っているキリエは他にどんな人間がここにいるかほとんど知らない。
「どんな子だ?」
彼が構う人間に興味が湧き、尋ねると痛みに手首をさすっていたルイスの眦が上がった。
「会いたいんですか、キリスエールに?」
声に嫉妬を感じて、キリエは口端をあげる。こういうところがルイスは可愛い。小さい顔も柔らかい髪も抱くと乱れるところも好きだが、こうやって感情が豊かに表に出るのが堪らない。
「バカだな、違うよ」
さすっている手首を引き寄せて、舌を這わす。
「……キリエさま」
頬を染めて瞳を潤ませるルイスの手首に口づける。
「ルイス。忠告しておくが、お前の見たという守護者には近づかない方がいい。俺たちは戦いが仕事だから階級がある。その守護者はかなり位が上だ。下手に近づいて気に障ると消されるぞ」
手首に唇をつけたまま上目使いで告げると、ルイスはぎょっとしたような顔をする。
「消されるって」
「文字通りさ。虚空の彼方か、時空の狭間か知らないが、彼らの力なら造作もない。好奇心は身を滅ぼすぞ」
本来、彼らは人間なんかに目を向けない。恋の相手は同じ高位の守護者が常だ。それは違えられたことはない。
どんな気まぐれなんだかな。
キリエは思う。
「怖い」
小さく叫ぶとルイスはキリエの首に抱きついた。
「近づかなきゃなにもされないさ」
なだめるように髪を撫でる。本当に怖いらしく、微かに震えている身体を感じた。指でルイスの頬を辿り、キリエはルイスの顎を掬うと唇を重ねた。
「んっ……」
触れるだけのキスにルイスが甘い声をあげる。
「可愛いルイス」
口づけを深くしながら、キリエはベッドにルイスの身体を倒す。
彼らの夜はまだ明ける気配もなかった。
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