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煉獄の恋

第4章 日曜日(2)

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「じゃあ、また明日」
「ああ、悪かったな。結局、お前にも休日出勤させた」
結局、仕事は午後一杯終わらず、すでに時刻は17時をかるく過ぎていた。
「しかたないさ。こういう突発事項に対処するのが俺らの仕事だ」
靴を履いて、鞄を受け取り、吉井はにっこり笑った。
「そうだな。お前もこれがすんだら代休をとれよ」
ああ、と答えて、吉井は帰って行った。聖も神栖の後ろから頭を下げた。
「おつかれ」
聖はリビングに戻るなり、ソファにどさりと身を沈めた神栖に声をかける。
「おう」
神栖はなんだかすごく消耗して見えて、いつもの精彩がない。仕事のあとはこんなものなのだろうか。
「いつもこんなに大変なの?」
「今回は、まあ大変だった方だな。こんなに突発的なことは少ないし。今回のこの書類で、億単位で損益が変わるからな」
ソファの背に頭を乗せて腕で両目を覆い、神栖が答える。
その金額なら休日返上で急遽、対応しなければならなかったのも仕方がないかもしれない。
「聖、こっちこいよ」
そのままの姿勢で、神栖は聖を呼ぶ。
「あ、うん」
行こうと足を出したとき、テーブルに置いてあった携帯が鳴った。
「ちょっと待って」
テーブルへ寄って携帯を開く。しばし黙ったまま、聖は携帯を操作した。終わるとテーブルに携帯を戻し、神栖の横に座った。
「メール?」
顔も見ずに神栖が問う。
「そう」
「なんか、最近、多くないか」
「何?メールのこと?」
意図を掴みかねて、聖は横に座る神栖を見上げた。こちらを見ないまま、返事をしない神栖の答えをイエスととり、聖は続けた。
「ゼミの連絡とかメールだからね。バイトも友達からの連絡も。だからじゃないか」
「前からそんなに鳴ってたか?」
「変わってないと思う。前は音が嫌でならないようにしていたんだけど、そしたら気付かないことが多すぎたんで、最近は音出している」
神栖さんからのメールに気づかないと困るから。と心の中でつけたす。
神栖のメールはいつも突然で、返事もすぐにしないと間に合わないことが多い。だから、できるだけ音は切らないように、すぐに見られるようにしていたのだ。
「そうか」
納得したのかどうか、神栖があいている腕を伸ばし、聖の頭を自分の肩の上に倒した。
「神栖さん?」
「しばらくこのままで」
頭を大きな掌で押さえたまま神栖が言った。力を抜いて、それに応える。
どのくらいそうしていたのだろう。言葉のないゆっくりした時間が流れる。聖は目を閉じてじっとしていた。接しているところから体温が流れ込んできて心地よい。
なんか眠ってしまいそうだ。
意識が闇に沈みそうになったとき、神栖の身体が離れた。
瞳を開ける前に唇に神栖の唇が触れた。
優しい触るだけの口付けのあと唇を舌でなぞられた。
軽く口をあけると舌先がゆっくり侵入してくる。舌で聖の舌を探し、先端を舐め、そして絡みつかせる。
いつものように性急なキスではなく、ゆったりと濃厚な口付けに身体の奥がぞくぞくする。舌を絡めて神栖は軽く吸った。
「……んっ」
思わず声が漏れる。それでも神栖はゆっくり舌先で聖の口腔内を辿り、舌を舐める。神栖の舌で口の中を犯されているようで、なんだかいつもより淫靡な気がし、背筋を甘い疼きが走る。
神栖にキスされただけで身体の熱が上がり、強く抱きしめて、神栖を全身で感じたいと思ってしまう。
神栖はどこにも触れずに、聖の唇と口腔内だけを楽しんでいる。
物足りなさがさらに聖を熱くする。なにもかもわからなくなるほど抱いて欲しいと身体が叫ぶ。
ことさらゆっくり唇が離れた。
「あっ……」
離れないでと瞳を開けると自分をじっと見つめる神栖と目が合った。
「聖、お前を抱きたい」
神栖のアーモンド形の綺麗な目がいつもの強い光を湛えたまま聖に告げる。
聖はこの瞳が好きだった。何もかも見通し、全て自分の中にとりこんでしまいそうな力強い光のこの瞳が。
この瞳に最初に囚わられたのが恋の始まりだった。
「抱いていいか?」
真顔で問われ、昨日交わした約束を律儀に守る神栖が愛おしく、聖は頷いた。
そして両腕を伸ばして、神栖の首に抱きついた。
「いいよ、輝」
それが合図。折れるほど強く抱き締め返され、二人の甘く長い夜が始まった。

「やっ……あぁ……」
闇に甘い嬌声が響く。指で散々、かきまわされ蕩けさせられた内部を神栖自身で貫かれ、すでに理性のかけらさえも手放しただろう聖の声だ。
「やぁ……んっ……ぁあ」
手が白くなるほどシーツを握りしめ、後ろから攻められ、身体を駆け上る感覚を堪えているらしい。圧迫感とそれ以上の快楽が聖を翻弄していた。
「聖、感じているならいいって言えよ」
すっかり受け入れることに慣れた身体は貪欲に快感を求め、白くなる思考に理性のたがが外れているというのに、聖はいつまでも「やだ」と繰り返す。
それがただの言葉だとわかっていても神栖には面白くない。
それに首を横に振り、聖は嫌だと繰り返す。
「……んっ……」
できるだけ声を噛み殺そうとする聖の顎を腕を伸ばして捕らえ、神栖は長い指を聖の口に入れた。
唾液が神栖の指を伝う。口のなかの粘膜も熱くなっており、それを指でなぞると苦しげに喘ぎ声を上げた。
「ああぁぁ……やぁ……っ」
神栖の指で口が閉じられなくなり、神栖が動くたび聖の啼き声が闇を震わす。
「いい声だ」
嗜虐心がそそられて、わざと神栖が聖に告げる。
首を左右に振って指をどけようとするが、きっちりと顎を抑えて逃さない。
手で払おうとするから、聖が手をシーツから上げると奥まで衝き上げ、聖の手は肩からシーツに落ちる。
「ぁあっ」
口が閉じられず、あまりに強い刺激を噛んで逃すことができないらしく、甘い嬌声が空を震わせた。
「聖、いいって言えよ、言ったら解放してやる」
一度、意地悪な気分になったら止められず、神栖は言葉でも聖を攻める。
聖は一瞬、指を噛んでやろうと思ったらしく、口を閉じかけ、神栖は強く顎を押さえて抵抗を封じた。
「なんで、そんなこと……」
「それとも嫌なら、ここで止めるか?」
背中から抱きしめて、耳元で神栖が囁く。聖は瞳を見開いた。
「嫌じゃない」
指のせいでくぐもった音になったが、神栖には届いた。
そして、聖にも神栖が望んでいることがやっとわかったのだと神栖は、口端を上げた。
『俺を拒絶するな』と神栖は態度で示したのだ。聖の上げる声は、ただうわ言のように繰り返される音であって意味はないのはわかっていてもなお、『嫌だ』と言われたくないと。
聖が感じていると神栖に伝えるには抵抗があることも、それに対して、恥ずかしいとか、負けてるような気がすると思っていることもわかっている。それでも、受け入れてもらいたかった。
「キスして」
目を伏せて聖は告げた。その言葉に、この体位が嫌なのだと、顔が見えない状態で素直になるのは難しいとの意味をくみ取って、繋がったまま、神栖は聖の向きを変える。当たり所が変わって、ひどく感じたのか聖が身体をしならせた。
「ああ、輝……」
名を呼ばれ、唇を塞いだ。深く激しい口付けにまるで酔ったような感じがする。聖を相手にするといつも思うが、余裕なんてかけらもない。翻弄しているようでされているのは自分かもしれないと、口づけながら、神栖は腰を動かした。
後ろに背が反り、聖は手に触れたシーツを握りしめる。
「……んっ……ああ……輝」
いいとは言えなかったらしく神栖の名を呼んだ。名を呼ぶと聖の中のタガが一つ外れる。
「……もっと……あぁ……」
聖の言葉に神栖は獰猛に微笑った。
「いいぜ。お前の望むままに」
さらに激しさを増して、神栖は聖の身体に没頭する。身体が痺れるような快楽に聖の理性は完全に溶けだした。
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