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煉獄の恋

第11章 決意(1)

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周りが雪景色になっても神栖は車を止めない。高速を降りてずいぶん走った。幸いここ何日かは雪がないのだろう。道路には雪はほとんどない。しかし、路肩には雪がかなり積もっていた。こんなに大量の雪を見たのは久しぶりだと聖は思った。
車はひた走る。
決死の覚悟で神栖の元へ来たというのに、話も途中だというのに神栖は自分をどうするつもりなのだろうか。
いつものことだが、聖には神栖の行動がさっぱり読めないし、わからない。しかし、纏っている雰囲気が険悪なのだけは肌で感じた。
雪をかぶった常緑樹が立ち並ぶつづれ折りの道を車は上へ上へとのぼって行く。高速を降りたころには見えた民家がみえなくなってすでに久しい。山の一本道を神栖の車はぐんぐんと上がっていき、一軒の家の前で止まった。
神栖は何も言わない。車を降り、助手席の聖を引きずり出し、その家の鍵を開けると中に入った。
「ここはどこだ。どういうつもりなんだ」
さっさと家にあがってしまった神栖を追い、問いかけるが神栖は何も答えない。
一番奥の扉をあけると広いリビングで、ソファセットとローテーブル、壁には暖炉まで切ってある。ヨーロッパの家のようだ。部屋を見渡している間に、聖を置き去りに神栖はどこかへ消えてしまった。そしてすぐに微かにエアコンの動作する音が聞こえた。
暖炉はあってもさすがにエアコンが入っているようだ。
戻ってきた神栖は、キッチンの水をだしたり、ガスの元栓をひねったり、冷蔵庫の中を確認したりしている。
所在なげに聖は部屋の真ん中で立ち尽くすしかない。話をしに神栖の部屋に行ったはずなのに、どうしてこんな山奥の一軒屋に連れてこられなければならないか全く不明だ。
一言も口を聞かずに家中を点検してまわり、やっと神栖は聖のもとへと戻ってきた。
また、何も言わずに腕をとられ、リビングの奥の扉まで連れて行かれる。扉をあけると寝室になっていた。思わず足を止めた聖を無理に引きずり、ベッドまで連れてくるとそのまま投げるように押し倒す。
「神栖さん!俺は話しをしに来たんです。離して下さい」
「俺の言葉は信じられないんだろう」
ゾッとするような声音に身体が無意識に震えた。
「話をするのは無駄だよな」
「そう言う意味でいったんじゃない。神栖さんはいつも甘い言葉とこうやって俺をいいように弄んでそれで俺を丸めこんでいると言ったんだ」
組み敷かれても聖は瞳に力を込めて神栖を睨みつける。
「俺はお前に嘘は言わない。俺はお前を手離すつもりはない、永遠にだ。お前が欲しいというならどんなものでもなんでもくれてやる。おれの全てが欲しいと言ったな。お前にならやるよ。だからここに来た」
怖いくらい真剣な眼差しと強い光を湛えた瞳に見つめられて、金縛りにあったように身体が動かない。
この瞳が好きだ。この視線がずっと俺のものならいいと見つめ返して思う。
しかし、神栖の意図はこの期に及んでさっぱりわからない。
「意味がわからない。神栖さんの言うことはどれをとってもわからないことだらけだ」
このままいつもみたいに抱かれて、なし崩しにだけはなりたくない。
説明する気がないのか、神栖は聖の首筋に頭を埋めようとする。
「嫌だ」
強く拒絶する。腕を突っ張って、神栖の身体を引きはがす。
「いい加減にしてくれ。ちゃんと話をして。身体を重ねたって、わからないことはわからない。俺にはあんたが何もわからない」
下から睨み付けて怒鳴ると、神栖は目を見開き、ゆるゆると頭を左右に振った。聖の上から神栖は降りベッドの端に座った。聖にも手を差し出して身体を起こさせる。しかし取った手は離されない。
「お前がそうしたいのなら従おう」
何がききたいんだと神栖の目が語っている。
「ここはどこ?」
「おれの別荘。人里からは相当離れているから、完全に隔離地帯だ」
どうしてそんなところへと聖はあまりの事態に困惑する。
「どういうつもりなんだ」
「さっき説明した。お前がおれの全てを欲しいと言ったからそれをかなえてやると。ここならお前以外の誰も俺の目には映らないし、ずっと一緒にいられる。俺の時間の全てをお前にやるよ」
あまりの言葉に聖は眩暈がした。神栖は今までの生活も仕事もなにもかも捨てて、俺と一緒にここにいると言っているのだ。
「お前が持ってろ」
車のキーを手渡される。
「これでお前の許可がなければどこにも行けなくなった。歩いてどこかへ行けるほどここは人里と近くないんだ」
「会社はどうするの。吉井さんは……」
「お前が手に入るなら、いらない」
怖い。聖は自分以上におかしい神栖に一抹の恐怖を感じた。しかし、どこかでそれを狂喜する自分もいる。
すでに自分もおかしいのか。
「冗談だよな」
あまりのことに口の中が乾いて、声が掠れた。
「そう思うか」
神栖の眼差しはあくまで真剣で、冗談でこんなことをしているのではないことを告げている。言葉で信じられないならと言った神栖は、行動で自分の想いを告げようとしているのだ。
「言ったろう。お前以上に大事なものなど俺にはないんだ」
まっすぐ射ぬかれるような瞳で告げられ、聖は心臓が跳ね上がった。どきん、どきんと煩いくらいに心臓の鼓動が耳に響く。
嬉しかった。神栖が自分と同じように思っていたことが、堪らなく嬉しい。
「あんた、馬鹿だ」
瞳が潤んで、鼻の奥がつんとしたと思ったとたん、睫毛から落ちた涙が頬をつたった。嬉しいのに、涙が止まらない。
「俺の言葉、聞いてた?俺は神栖輝を神栖輝たらしめているもの全てと言ったんだ。仕事と俺と天秤にかけてと言ったわけじゃない」
聖の頬を神栖は大きな手のひらで包み込み、親指で涙をぬぐう。
ドキドキはさらに大きくなり、きっと神栖にも聞こえているだろう。
「あんた俺を馬鹿にしている。仕事と俺とどっちをとるなんていつ俺が言ったんだ。そんな神栖さんはいらない。全ての時間が欲しいわけじゃないんだ」
「馬鹿にしていない。俺がお前といたいんだ。ずっと、お前とだけ」
息が触れ合うくらいの距離で、真剣な眼差しで神栖が囁く。
その瞳がお前が欲しい。お前だけが。全てを捨ててもお前がこの手に残ればいいと語る。
「いいんだね。俺がこの手をとったら、もう戻れないよ。堰を切ったら止められない。俺にもあんたにも。俺はあんたを破滅させるかもしれないのに」
「馬鹿だな。俺はとっくに止められない。逃がさないからな。覚悟しておけよ」
嬉しかった。いままで何に怯えていたんだろう。同じだけの熱さで、神栖は自分のことを想っていたというのに。とっくに俺もこの人もおかしいんだ。
受け入れてしまえば後戻りはできない。でも、すでに手離すこともできない。とことんこの人についていきたい。進んでも戻っても地獄の道行だ。
「あんたが嫌だといっても、俺と別れたいと言ってももう聞かないからな。俺を排除するときにはあんたの手で殺してくれ」
「同じ言葉を返そう」
どちらからともなく顔が近付き、唇が重なった。初めてキスされた時より恥ずかしくてドキドキする。
結局、解放してはもらえなかった。そして、俺も神栖さんを解放してあげられない。しかし、そこには苦しみ以外に甘美な幸福感があった。
腕を伸ばし、神栖の首筋に絡め、さらに深く唇を貪る。それに応えるように神栖も聖の舌を絡め取り、奪い合うように舌を絡ませ、吸い上げる。
想いのままの深い深い口付けに、頭がくらくらする。心臓がすごい勢いで拍動し、壊れてしまいそうだ。聖は、神栖の胸に自分の体重を預け、そのままの勢いでベッドに押し倒す。
「輝、好きだ」
微かに唇を離して囁く。そしてまた深く口づける。いつも神栖がするように、深く深く口づけ、薄く開いた唇の隙間から舌を入れる。
熱い神栖の口腔内を堪能する。舌を絡めると神栖もそれに応える。キスだけで目が回るような陶酔感が湧いてくる。
震える指で神栖のシャツのボタンをはずす。一つずつゆっくりと。
そして、合わせ目から掌を滑り込ませた。張りのある綺麗な肌の感触、下から押し上げる理想的についた筋肉までが掌に伝わる。
聖はうっすらと笑った。
「輝………」
陶然と名を呼んで、聖は手のひらで輝の肌を撫でていく。ちらりと視線を上げると神栖は微笑っていた。
神栖の肌の感触をうっとりと確かめていると、神栖が手を伸ばして聖の手首を掴み反動をつけて身体の位置を入れ替えられた。
神栖の顔がゆっくりと近づいて、唇に唇を深く重ねる。聖は口を開けてそれを受けた。熱い舌が聖の口腔内をたどり、舌を舐めあげる。キスをしながら、衣服もはぎとられ、シャツを肩から落とすときにも聖の滑らかな肌をゆっくりと掌で堪能され、吐息を洩れた。だが、神栖はそのすべてを口づけで吸い取っていく。ズボンを下ろされ、双丘を撫でまわし、回り込ませた掌で腿をゆっくりと撫であげ、すでに屹立している聖自身を掴まれた。
「っん、あぁっ…」
背が反って、甘い声が上がりそうになって、聖は声をかみ殺す。さらに上下に扱かれ、先端を指で辿られると腰が揺れた。聖は眉を寄せて、湧き上がる快楽に耐える。声を押さえても吐息が上がる。
「声殺すなよ」
耳元で囁かれるが、左右に首を振る。
「気持ちよくないのか」
それにも首を振る。
「嫌なんだ。自分じゃないみたいで、恥ずかしい」
「俺以外、誰も聞いていない。俺はお前の声が聞きたい」
神栖の声も掠れていた。熱い息が胸にかかったと思ったとたん、胸の突起を舐め上げられる。舌をとがらせ、つつかれて腰が浮く。
「ああっ…はぁ…ぁあ」
きつく閉じていた瞳を耐え切れずに開く。さらにそこを攻め立てられると甘い声が上がった。
「やっ…あぁぁぁ…」
「いい子だ」
執拗に追い上げられて、我知れず腰が揺れた。背に回された腕でぎゅっと神栖が聖を抱きしめた。
身体が熱い。こんな緩い愛撫では足りない。
聖は息を上げながら思う。
もっと激しくして欲しい。身体に刻み込むように。欲しいのは優しさじゃないんだ。
「やだ……。やっ……」
どう言っていいかわからなくて、聖は首を横に振った。
「嫌なのか」
嫌だと言った聖の言葉を拒絶ととったのか、神栖が手を離して聖の頬を反対の手で撫でる。
「違う!」
誤解されたくなくて、聖は答える。触るのを止められて、聖は苦しげに身を捩る。どうしてわかってくれないんだろう。
なけなしの勇気を振り絞って名を呼んで、神栖を押し倒したことからだって望みは明らかだと思うのに。
「どう違うんだ。言えよ。言わないとわからない」
聖は両手で顔を覆った。恥ずかしくて、どうにかなりそうだ。
いつもは勝手に俺の理性が飛んでしまうように激しく抱くくせに。
「どうして、そんなことを言うんだ。いつも勝手にやっているのに」
「だからだ。お前に拒絶されたくない。お前がして欲しいようにしてやりたい」
聖は顔を覆っていた手を離し、両手を差しのべる。覆いかぶさるように降りてきた神栖の首筋に腕を絡め、額を肩につけた。
「熱いんだ、身体が。おかしくなってしまう。だから……」
消え入りそうな声だった。
「だから?」
さきを促す。
「優しくしなくていい……輝、抱いて、俺が壊れてしまうくらいに」
獰猛に神栖が微笑った。首筋に絡みついた腕を外すと身体を沈めた。
聖自身を掴むと筋に沿って舐め上げる。
「っあぁっ……」
そのまま口に含まれて口の粘膜に触れるように出し入れされ、熱く湿った刺激が、身体を駆け廻る。背筋をひっきりなしに甘いしびれが駆けあがり、頭の中にいくつものスパークが散る。
甘い吐息が夜気を震わせ、自分のものとも思えない嬌声が上がる。
指が後ろのひくつく蕾の上を行き来し、焦れて腰を振るといきなり挿れられた。
「ああっ……」
出し入れされる指が感じる部分を掠め、腰が浮く。
探り当てられた感覚の鋭いところを増やした指で一気に責められ、ひっきりなしに悲鳴のような嬌声が上がる。
「あぁぁあぁっ……じ……ん」
背筋を這う快感と頭の中のスパークが勢いをまし、聖はうわ言のように神栖の名を呼んだ。
「ゆび……やっ……」
いやいやするように首を振る聖を見上げる。
「聖」
名を呼ばれるとビクリと身体が震えた。身体が熱を上げ、ひくつく襞が神栖の指を引き留める。
焦らすように指で中をかきまわされ、その快感から前はこれ以上ないくらいに反りかえり、ひくりと揺れる。
「欲しい……あなたが。焦らすのは……やめて……」
悩ましげにゆれる腰に神栖は腕をまわし、聖の身体を反転させる。
指だけで達してしまいそうだったが、嫌だった。身体で神栖を感じたい。一つになってからいきたかった。
膝を折られ、聖は荒い息をはきながら頭をシーツにつけた。神栖自身を後蕾で感じて「あぁあ」と吐息が漏れる。
指で十分やわらかくされた聖の中に神栖は身体を進め、半分入ったところで一気に奥まで貫かれた。
聖の背が反り、シーツを握りしめる。
何度も神栖に抱かれてこういう行為にも慣れたが、いつも最初は力が入ってしまい、辛い。
「聖、力抜いて、ゆっくり息を吐いて」
言われた通り、ゆっくり息をはいて身体の力をできるだけ抜く。繋がったまま聖が落ち着くのを待っていた神栖がゆるりと腰を揺らした。じんと痺れるような感覚が走って、聖は甘い吐息を散らす。辛くないと思ったのか、神栖は身を引いて、半分ほど自分を引き抜くと奥まで貫くことを繰り返す。
「あぁっ……ああっ……」
聖の口からはひっきりなしに、甘い声が上がった。
「やぁっ……輝、ああぁっ……」
聖の背が撓り、汗がうっすらと浮く。見つめる神栖の視線にすら感じた
「もう、だ……め……」
激しく突き上げられると身体がビクンと跳ねて、腕で身体を支えられずシーツに身体が沈んだ。力の抜けた聖の腰を掴むと神栖はさらに突き上げる。
激しくなる挿出入をなすすべもなく受け入れて、絡みつく聖の中に神栖が唸り声を上げた。熱い飛沫が奥底に放たれるのを感じると背からぎゅっと抱きしめられた。
「聖。好きだ」
背中で神栖の体温を感じているとそっと頭を撫でられた。安堵と幸福感に身をゆだね聖は笑みを浮かべた。
俺も……
告げた言葉は声になっただろうか。
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