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煉獄の恋

第14章 休暇最後の夜(3)

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「はああっ…やあっ…」
尻を高くあげ、シーツに頬をつけて、聖はもう何度目になるかわからない叫びをあげる。
何度達したか、何度貫らぬいたかもわからない。身体は泥のように疲れて、思考は意味をなさない記号のようだ。
強すぎる刺激は、すでに快楽なのかもわからない。
「輝」
後ろから聖の双丘を押し広げ、貫いている自分の全身も汗で光っていた。すでに、正常な思考が残っていないだろう野性の獣のような瞳が聖の白い背を見つめている。本能と欲望だけが神栖を支配し、聖が欲しいとまだ足りないと求めている。
「……やめっ……」
聖もすでに限界が来ているだろうに、神栖に掴まれた腰が揺らめく。
それに誘われるように、神栖は抜き差しを再開する。
「やああっ、もう……ゆるして」
首を横に振り、哀願の声がする。
背中から覆いかぶさって、神栖は聖の背に口づけを落とす。聖の首が左右に振られた。
神栖は、一度、自身を抜いて、聖を仰向けにした。両足首を持って折り曲げ、持ち上げると左右に乱暴に開いた。
なんども神栖を呑み込んだ蕾がひくひくと生き物のように神栖を誘う。
まだ、昂ぶりのおさまらない神栖は、そこに自身をあてるとそのまま、おし進める。
「いやっ……もうできな……」
熱く硬い神栖の昂ぶりはあっけなく呑み込まれ、熱を持っている聖の内部が押し包む。
「じん……おねが……。もう、やめ……」
聖の両目の目尻から涙の筋がつたう。上体を倒して、神栖は聖の涙を唇で吸った。
「聖。泣くな……」
「ゆるして……」
瞼に口づけると、神栖は微かに首を横に振った。抱きしめたまま、神栖は自身の腰を動かす。自分でもどうしていいかわからなかった。このままでは抱き壊してしまうと頭の片隅で思うが、すぐにそれが愛しさと快楽に消されていく。この身体を離すと飢えて死んでしまうような気がして、神栖は聖の奥を味わう。
「あんっ……やあっ……」
哀願は聞こえていたが叶えてやれず、自分でも制御不能な熱は激しさを増していく。濡れた音が響き、なすがままになっている聖を神栖は貫いた。
「はっ。あああああ」
長く尾を引く悲鳴と唸るような低い声が重なった。
聖に乗ったまま神栖は浅い息を繰り返す。全力で走ったあとのような苦しさと鼓動が続く。
腕の中の聖は、今ので意識を飛ばしてしまった。
自身を引き抜き、腕に聖を抱き込みなおすと髪をなでる。身体を支配していた貪欲な熱が引きはじめると理性が戻ってきた。どこで本能が理性を凌駕してしまったのだろう。あまりに聖が良くて、もっと聖が欲しくて、泣いても離してやれなかった。
思考もなにもすべてどこかへ去ってしまい、優しくできなかったと腕の聖を抱き締めて、神栖は苦く思う。
抱くという行為はお互い楽しんで、快楽を追い求めるものだと思っていたのに、聖を前にすると求め過ぎて、箍が外れてしまう。
愛しているのに壊したい。
相反する想いがいつでも神栖の中を渦巻いている。もう、前のように拒まれた苛立ちからくるのでも、聖が同じ熱さで想ってくれないと思ったからでもない。
ただ、もう欲しくて欲しくて、どうしようもないだけ。
聖が自分を求めてくれたから、好きだと言ってくれたから、自分の全てで愛したいと思ってしまう。
聖を傷つけてしまったと反省しながらも、求めることは止められないと神栖は思う。
くったりと力のない腕の中の聖を抱き締める腕に力を込めた。
「……ん」
腕の聖が身じろぎをして、頭を微かに振った。
「聖」
名前を呼ぶと、さらにもう一度頭を振る。白濁した意識をなんとか正常に戻そうとしているようだ。
「輝」
囁くように名前を呼ばれ、神栖は腕の中の聖を見た。視線がぶつかり、目の赤い聖を見て、自嘲する。
「大丈夫か」
「鍵」
心配でかけた言葉は意味不明の言葉で遮られた。驚きの目で先を促すと酷く億劫そうに口を開く。
「鍵」
「かぎ?」
訊き返してやると聖は頷いた。
「もらっていい?」
いつもより舌足らずな発音で、聖は訊いた。
何のことだろうと一瞬考えて、聖が返した部屋の鍵のことだと気づく。
「ああ。あれはお前に贈ったものだ。もちろん、お前に返そうと思っていた」
その答えに聖は微笑む。
そして大きく息を吐きだして、瞳を閉じる。このまままた意識を失ってしまうんじゃないかと神栖は不安になる。
「おい、大丈夫か」
聖はゆっくり頷いた。ひどく億劫そうだが、意識ははっきりしているようだ。
「俺さ、待っているよ、輝のこと。一緒には住めないけど、輝が帰ってくる週末には、あの部屋で待ってる」
「聖?」
「……答え欲しいって」
何を言い出したのかと思えば、神栖の提案への答えだ。
昨年の秋、一緒に住もうといった神栖に聖は考えておくと答えた。それからずっと保留にされてきた提案。
「一緒に住んでも同じだろう」
その言葉に聖は首を振った。
「無理」
「なんで」
「仕事で帰ってこないあんたをあの部屋で一人で待つなんてできない」
聖の言葉に神栖は目を見開いた。
「自分の部屋ならいいのか」
その言葉にも聖は首を横に振った。
「会えない日はどこでも同じ。それでも、輝の部屋じゃなければ、気を紛らわせられる……と思う」
最後のほうは消え入りそうな囁きだ。
「でも、輝の部屋だとそれもできない。会えなかったらおかしくなってしまう」
神栖はそっと聖を抱き締めた。本当は、力いっぱい抱き締めたいが、聖の身体を気遣って、理性を総動員して押さえる。
「週末は予定を入れずにお前のところに帰るよ。それ以外でも、帰れる日は連絡するから、待っていて欲しい」
その言葉に聖はくすくすと笑った。
「できるだけそうする。約束はできないけど、俺も輝の側にいたい。もっと会いたい」
「聖」
神栖は抱き締める腕に力を込めた。
心を温かいものが満たしていく。可愛くて愛しくて、こういうのを幸せというのだろうか。
お互いに捕らえて囚われているのかもしれない。
「愛してる」
神栖の言葉に聖は微かに頷き、瞳を閉じた。
「このままずっと抱いていて……」
小さく囁くと聖は瞳を閉じた。
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