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「天空国の守護者」
トレジャ編

誘惑(2)

 ←誘惑 →キリスエールの気配
「んっ……レイ……ラース……さ……。やっ……」
すでにキリスエールの四肢には力が入らない。腰の奥からざわざわと妙な感覚が湧きおこり、キリスエールは首を横に振った。
レイラースはキリスエールのはだけた服の間から手を差し入れる。なめらかな肌触りを愉しむように掌が滑る。
レイラースの掌は少し温度が低くて、ひどく柔らかく滑らかだった。守護者に身体をまさぐられているのに心地よいと感じてしまう自分にキリスエールは嫌悪を感じる。
「はなして……ください。やだっ……」
言葉の拒絶は吐息が混ざりなんの説得力もない。まるで悦んでいるみたいだ。
掌が胸の突起を捕らえた。細い指で摘まれ、軽く擦られた。
「あっ……んっ……」
甘い声が出て自分で驚き、キリスエールは慌てて口を両手で塞いだ。顔に朱が上りいたたまれない。
前に守護者に乱暴されたときにはおぞましさしか感じなかったのに。
「気持ちがいい?」
嬉しそうに問われて、キリスエールは首を左右に振る。恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだ。
自分の上のレイラースが身を下にずり下げたのに気付くのと胸の突起を舌で転がされたのが同時だった。
「あぁぁ……やっ……んっ……」
堪えていた声が上がる。胸にレイラースの金色の髪が覆いかぶさり、彼が動くたびに肌を髪が滑る。それすらも刺激になって、キリスエールを追いつめる。
「感じ方が可愛いい。さらに苛めてみたくなる」
レイラースの囁きにキリスエールの顔に朱が散った。
何故、俺は抵抗しないんだ……?そればかりか悦んでる……?
身体の疼きに翻弄されながら、キリスエールは自問する。レイラースとはまだ3回しか会っていない上に、認識されたのは今回で2回だ。なのに、嫌悪感もなく、肌を滑る手に感じてしまうとは、おかしくなったとしか思えない。確かにレイラースは他人を抱きなれているのだろうが、それにしても守護者とそういうことになるのを自分は恐れていたはずなのに。
レイラースの容姿がキリスエールの思う男とかかなりかけ離れているせいもあるかもしれない。想像するどんなものよりも美しい。その上、その言葉を聞いていると逆らえないような王者の風格さえ感じる。
散々、胸の突起を弄ばれ、自分でした時以上の昂ぶりを感じ、キリスエールは戸惑っていた。正常な男子だからいつか伴侶とそういうこともあるだろうとは思っていたが、他人に触られ、唇を噛んで喘がないように堪えることがあるなんて思わなかった。
「唇が切れちゃうよ。そんなに強く噛んだら」
レイラースは舐めていた肌から顔をあげ、キリスエール様子を下から伺った。噛みしめている唇を指でゆっくりとなぞられる。
「はぁ……」
それすら感じて微かに唇が開く。そこに指を滑り込ませて、レイラースは舌を探った。指でつつき撫でられる。逃げていた舌はそのうちに差し入れられた指をゆっくり舐める。
それににっこり微笑んで、指を預けたままレイラースはキリスエール自身を服の上から掌で辿った。
キリスエールは腰をビクリと反らした。すでにかなり昂ぶっているキリスエールに目の前のレイラースが満足げな微笑むのが見えた。
髪をかきあげられ、レイラースの色違いの瞳が近付いて、ぴたりと視線を合わせられた。髪を押さえられていて、顔を背けることができずに、キリスエールはレイラースを見返すしかない。
「キリスエール、ここを誰かに触られるのは初めて?」
そんなこと訊かないで欲しいのに、見つめられて尋ねられ、微かに頷いた。
キリスエールは緑と赤の瞳を見て、そこから動かせなくなる。2色の宝石の様な双眸。
瞳に意識が向いている間に、レイラースの手のひらがキリスエール自身をじかに包み込んだ。冷たい指が絡み、触られたところから痺れが広がった。
「いやっ……あっ……んっ……」
身体が前のめりになり、また背中が反る。ぞくぞくする感覚が絶えず背骨を上がり、頭の中の思考が溶けてくる。
声を殺したかったが、口の中の指がそれを許さない。噛んだらレイラースの指に傷がつくだろうことぐらいは、ほとんど残っていない理性でも判別がついた。
「レイラース……さ……ま。だめっ……そんなこと……」
レイラースの指が絡みつき、上下に動きが加わって、キリスエールの身体がビクリと揺れる。
「何がだめ?気持ち良さそうだけど」
意地悪く訊き返す甘い囁きに、キリスエールは瞳を硬く閉じた。指を差し入れた薄く開いた唇、のけ反る首筋を愉しんでレイラースが見つめていることには気付かずに。
「ちがっ……やぁっ……」
自身が昂ぶってその嵩を増し、ズボンの中で痛いほど張りつめて行くのを感じて羞恥にどうかなりそうだ。
レイラースはキリスエールの口から指を抜き、キリスエール自身を掴んでいた手も離すと、キリスエールからズボンを手早く取り去った。
外気に敏感なところが晒されて、キリスエールの腰が揺れた。
「綺麗だ。キリスエール」
全裸に、はだけたシャツをひっかけただけの姿にレイラースは目を細めた。まだ、少年らしさが残る華奢な肢体だが、薄くきれいな筋肉がついている。肌は真っ白で、快楽に煽られてピンク色に上気していた。
「触って欲しい?」
尋ねられて、キリスエールは首を横に振る。しかし、身体の奥から湧きあがる熱が、腰を揺らす。
「言っていることは嘘みたいだね」
くすりと笑われて、レイラースはつとその手をキリスエール自身に伸ばし、指を再度絡めた。
「あっ……レイラース……さま……だめっ……」
先ほどより強めに上下に扱かれて、先端を指先で辿られる。先から溢れる液体を塗り広げられて、口からは喘ぎ声しか出ない。
「はぁぁ……んっ……ああぁっ……」
どんどん追いつめられて馴染みのある絶頂感が近いことを悟る。
「離して……くださ……い。もう……」
首を左右に振り、出さないように堪えるがそれもいつまでもつかわからない。
このままだとレイラースの指が汚れてしまう。
「だめです……。はなして……。はぁ……んっ」
大きく息を吐いて、イッてしまうのをやり過ごす。
「我慢しているの。こんなになっているのに」
手を離さず、上からのしかかりキリスエールを抱き締める。刺激しながら、唇に唇を触れ合せた。そのまま深く口づける。
さらに速さを増した手の動きに、深いキスが加わって、キリスエールの抵抗は続かなかった。
「ああっ……んっ……」
大きくのけ反ると下腹部に緊張が走り、白濁が自分の腹とレイラースの指を汚した。
何度かビクリと身体が震え、その後は身体中の力が抜けたように手足をベッドに投げ出した。


身体中の力を抜いてしまったキリスエールから唇をゆっくり離し、レイラースはキリスエールの髪を掌で梳いた。
目を硬く閉じて喘いでいるキリスエールをじっと見つめる。上気した顔を上向かせ喘いでいるのを可愛いと思う。
僕なしでは昼も夜も明けなくなるくらいになればいいのに。
「キリスエール」
名を呼ぶとうっすらと目を開けた。目の焦点が合っていない。
「僕がわかる?」
ゆっくりと金の髪に縁取られた顔が左右の瞳に像を結ぶと、唇の形がレイラース様と綴った。
「そう。気持ちよかったんだね」
微かに頷くキリスエールの髪を撫でる。
「かわいい、キリスエール」
唇に軽く唇で触れた。
そして抱き締める。しばらく無言で優しく抱きしめた。レイラースの体温がじんわりとしみて意識がはっきりしてきたのか、キリスエールの唇が開いた。
「どうして……こんな……」
「お前が気に入ったから」
耳元で囁いた言葉と吐息が官能を刺激したらしく、キリスエールの身体が揺れる。それすらも嬉しくて、レイラースは微笑んだ。
「僕は人間は嫌い。でもお前は別。なにがとかどこがとか訊かないで、僕にもわからないから。でも、気になって仕方がない」
頭が横に動いて、キリスエールが自分の横顔を見ていることに気づき、レイラースは微かに身体を起こすとキリスエールの額に自分の額をあて、視線を合わせた。
「全てを僕のモノにしたい」
髪を撫でて抱きしめる腕に力を込めた。
「キリスエール、僕にはお前が必要なんだよ」
瞳をひたと見つめて囁く。レイラースの甘い声が掠れた。
間近に見えるキリスエールの瞳が驚きに見開かれ、その瞳がみるまに潤んだ。大きく一度瞬き、溢れた涙が一筋頬に零れた。
「泣いているの?僕が嫌?」
その問いにキリスエールはゆっくり首を横に振る。
「嬉しいんです。俺を必要だと言ってくれたことが」
レイラースは黙ってキリスエールを見つめる。視線は逸らされることがない。
「ここにきて不必要で誰の役にも立てない自分が嫌だった。それでも誰かの慰み者にされるのはもっと嫌だったんです」
キリスエールの口調は硬く、乾いていた。レイラースは初めて、キリスエールがここトレジャで自身の在り方に悩んでいたことを知る。
組み敷いた身体から、キリスエールの乾いた心が軋みをあげる音をレイラースは聞いた。
そして、レイラースの言葉が乾ききった心に雨のように染みていくのを視た。
「誰かにそう言って欲しかったんです」
――たとえそれが身体のことだったとしても。
キリスエールがのみこんだ後に続く言葉も身体を通して聞こえた。
「身体だけなんて言ってないよ」
キリスエールは大きな目を見開いた。心で呟いたことに答えを返されて驚いたようだ。キリスエールの榛色の瞳を伏せられた。怖がらせたかもしれない。
「キリスエール」
レイラースは囁き声で名を呼ぶ。呼びかけにすら心が震えるのが視えた。
「僕を見て。怖がらなくていい。身体からお前の声が聞こえただけ。強い思いが身体を通して僕に届いただけだ。キリスエール。僕を見て……」
請うように繰り返すとキリスエールはおずおずと瞳を開く。榛色の瞳に赤と緑のレイラースの瞳が映り込む。
「身体だけじゃないんだ。全てと。僕は全てと言ったんだ。全部のお前が必要。何が欠けてもキリスエールではなくなってしまうから」
そうだろう?と瞳に力を込める。キリスエールは何も答えない。ただ、レイラースの瞳を魅入られたように見つめている。
「また来てもいい?お前に触れても?」
髪を手のひらで梳く。くせのある髪が指を擦り抜けた。キリスエールは動かない。レイラースは待った。キリスエールの揺れる心が落ち着くまで。ただ、髪を指でゆっくりと梳きながら。
「……気持ち悪くないんですか」
しばらくの後に発せられたキリスエールの言葉にレイラースはなぜと目線で問う。
「だって、俺は男で……」
そこで言葉を切って視線を逸らすキリスエールの耳にレイラースは唇を寄せた。
「それをいうならお前は人間で、という方が僕には大きいな。気持ち悪かったら触らない。俺たちは性別はあまり気にしないんだ。気にいればキスしたいし、触りたいし、抱きしめたい」
そう言ってまた、ふんわりと抱き締めた。怖がらせないように。そっと。
「気持ち悪い?」
訊くとキリスエールは大きく首を横に振る。
「それはよかった」
ほっと息をはいて、レイラースは囁く。拒絶されたらどうしようかと自分が思っていたことに少し笑う。
「温かい」
聞きとれないほどの声で、キリスエールは呟く。そして、ゆっくりと瞳を閉じた。
「また来るよ。キリスエール。いいよね?」
抱き締めて、心からの希(ねが)いを告げる。穏やかな表情でキリスエールは頷いた。
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