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 ←第17章 会えないか?(2) →終わりました
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煉獄の恋

エピローグ

 ←第17章 会えないか?(2) →終わりました
「ああぁ」
満足げな吐息が聖の口から洩れ、神栖は傷つけないようにゆっくり自身を聖の中に差し挿れた。
「はあぁぁぁ………」
奥まで達すると悲鳴のような嬌声が響く。苦しげでないことだけ遠い意識で確認し、神栖はゆるりと腰を動かした。
「お前のなかは柔らかくて熱い」
入り口まで抜いて、再度奥まで入れると聖が絡みついてくる。聖の吐息は止むことなく、夜気を震わせた。
「お前の中すごい……いい……」
もう聖の身体に溺れて、自分でも制御不能なまま神栖は聖を突き上げた。
「ああ。はぁぁ……あああぁぁ……」
言葉にならない声が聖の口から溢れ、堪らなくなって神栖は聖の口をキスで塞ぎ、吐息すら逃さないように吸い上げる。
抱き締めて腰を揺らし、口の中も舌で辿った。
身体にはさまれた聖自身も神栖の動きにあわせて擦られて、聖はもう何も考えられないようだ。聖は揺さぶられるまま背をしならせ、感じれば声を上げた。
たえず上がる嬌声が可愛くていとしくて、神栖も息が上がっていく。神栖の荒い息を耳元に感じてすら聖を煽っているようで、二人でお互いを貪るように感じ合う。
神栖はうわ言のように聖の名を呼び、聖は神栖にしがみつき少しの隙間も許せないというよに身体を擦りつける。
「輝……」
腰を捩る聖を突き上げ、神栖は自身を奥までねじりこむ。
「ぁやぁぁ……。はっ……っんん」
聖の背が思い切り後ろにしなって、腹に白濁が散る。それを感じながら、神栖はさらに突き上げる速度を上げ、最奥まで聖を攻め立てた。
「うっ……はっぁ」
きつく聖を抱き締める。熱いほとばしりを体内に感じたのか、聖が背をビクリと震わせた。下腹部がビクビクと何度も痙攣し、神栖は聖を抱き締める腕に力を込めた。
「輝」
果てても繋がったまま抱き締めると、聖は神栖を呼ぶ。
自身を聖から抜き、抱き締めた腕を緩め、神栖は聖の横にうつぶせで横たわる。
聖を自分の重みでつぶさない為の配慮だったが、あまりの快楽の残滓が身体に残り、力が入らない。
こんなことは初めてだと苦く神栖は微笑った。
聖も横で動かない。荒く胸が上下しているのを聖の上に乗せた腕で神栖は感じた。
「もっとしようか」
わざと煽ると聖は微かに首を横に振る。意識が半分飛んでいるのかもしれない。
息を整え、起き上がり、聖の腹を拭いてやる。綺麗にふき取り、再度抱き締めた。
「大丈夫か」
「訊くなよ」
掠れた息だけの声で聖が答える。それに笑って答え、神栖は聖の頭をかき抱いた。
「お前は最高だよ」
いろいろな意味を込めて言うと正確に意味をくみ取ったのか
「言ってろ」
と答えて、聖は瞳を閉じる。
しばらくすると荒かった息は寝息に変わった。
「ほんとうに、お前は最高だ」
額に口づけて神栖は囁いた。
サイドテーブルに置かれたこの部屋の鍵に窓の外の明かりが跳ね返り、鈍い光を放った。
平行線だった二人の恋は、乱され、離れそして重なった。
ずっと続く幸せかはわからない。やっと手に入れた恋を大事に育てたいと切に願い、恋人の寝息にこみ上げる幸せを噛みしめて、神栖もまた瞳を閉じた。


机に資料を広げ、本に目を通すとノートになにやら書きつける。
静かな部屋に鉛筆が紙を滑る音だけが響く。
金曜日の夕方、外の寒さが嘘のように部屋は暖かい。
黙々と来週に控えた試験の勉強を聖はこなしていた。
時間は音もなく過ぎる。
かなり没頭していたのだろう、聖は玄関の物音に全く気付かなかった。
リビングの扉が開き、後ろから聖はいきなり抱き締められた。
「ただいま」
耳元で低く甘い声がする。抱き締められた腕を聖はふわりと両手で掴んだ。
「輝さん、おかえりなさい」
「勉強していたのか」
抱き締めたまま、耳に唇を寄せて神栖は訊いた。熱い吐息が心地いい。
「冷たい。外、寒いんだね」
「ああ。お前は温かいな」
頬に神栖はキスを落とす。抱きしめた身体は温かくていい匂いがした。
なんて甘くて幸せなんだろうと神栖は思う。
頬にそっと落とされたキスがくすぐったいのか、聖はくすくす笑って身を捩る。
この幸せがどれだけ続くかなんて誰にもわからない。
すぐにでも壊れてしまうかもしれないし、気づけば10年も続いているかもしれない。
しかし、今はそんなことどうでもよかった。
温もりが側にあり、お互いが想い合う心がある。それだけが全て。
「このまま食事に出ないか」
抱きしめた腕はそのままで、神栖は囁いた。
「外、寒いんだろう?」
言外にここで食べようと聖は告げる。二人きりでいようと。
「まあな」
言葉を切って神栖にしては珍しく一瞬、逡巡した。どうしようかと首を傾げ、そして聖に見えないのを承知でいたずらを思い出した子供のように、にっと笑った。
「本当のことを言うと」
また、言葉を切る。
何だろうというように聖が後ろを振り向きかけるのを抱きしめて制して神栖は、聖の耳に唇を寄せた。
「……お前が喰いたい」
「ばっ……」
勢いよく振り返った聖を離す。頬に朱を上らせ耳まで紅くして聖は言葉が出ない。
それが可愛くて神栖は笑った。聖以外の誰にも見せない笑みで。
「ほら行こう。そんな顔されると冗談じゃ済まなくなりそうだ」
そう言いながら手を差し出した。その顔を聖は睨みつけ、それから溜息を一つつく。
まったくこの人は。
こんなことを言われても憎めないと思い、聖は神栖の手を取った。
「何食べたい?」
「あっさりしたものがいいかな」
そんなたわいない会話を交わしながら、二人は連れ立って歩き出す。

隣に神栖がいるのが聖の日常となり、聖が腕の中にいるのが神栖の日常となる。

手をつないだまま部屋を出る二人の背で扉が、
ぱたんと閉じた。


―完―
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~ Comment ~

お疲れ様でした

改稿お疲れ様でした。全てにおいて視点が定まり、すごく読みやすくなったと思います。加えて、主人公たちの心情が(特に聖)表に出てきて、今まで以上物語に没頭してしまいました。
幸せに終わった二人の行く末を知っているだけに、複雑な気持ちの最終回でしたが、最終的には幸せになるのだから、まあ~いいよね・・という感じです。
もし、SSが今後書かれるのなら、本当に楽しみです~
今後のご活躍、期待しております!

Re: お疲れ様でした

ハノイさま

ありがとうございます。
思いのほか大変でしたが、現時点ではまあ納得のいく改訂になりました。
当時、かきたいものを詰め込みすぎていたので、冗長なところなどもあったので、
その辺もすっきりしてよかったです。
楽しんでいただけたのでしたら、本望です。
この2人は自分の原点なので、また新しいSSも思いついたら書きますね。
といってもなんだかいちゃいちゃにしかならないのですが。もうすこし、聖が素直だといろいろできるのにと
常にジレンマです。
まずは、すでにムーンライトにある分の引っ越しと今回除外してしまったエピソードの
改訂をアップの予定です。
これからもよろしくお願いいたします。
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