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この宇宙(そら)の果てまでも

脱出のもくろみ(2)

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「私が怖いかい?」
感情が流れているんだろうか。こいつも能力者だと感じて、カノンは更に心を閉ざす。
「綺麗な肌だ」
頬に唇を押し当てられた。おぞけが走るのを奥歯をかみしめて堪える。
「何して遊ぼうか。君の身体が一番綺麗に見えるように縛ってあげようか。それとも、私の開発した薬を飲むかい?これは愉快な薬でね。快楽におぼれたまま死ねるよ。被験者は狂うまで私を求めて泣いてた」
この変態。
心の奥底で、カノンは毒を吐く。聞こえないように何重にもシールドした中で、悪態の限りをつくす。
だが、ルカトにはわからないようだ。当然、外からはなにも変わらない。カノンは、無表情で反応に乏しい。まるで人形のように見えるだろう。
「それとも玩具を使おうか?こっちもいろいろ開発したんだ。地球の中世の頃には拷問器具だったらしいのを改良してね。相当、いいようだったよ。みんな泣いて悦んでた」
うっとりとカノンの頬に口づけする男をカノンはそのままに、背を走る嫌悪感と戦っていた。こんなSのド変態にいいようにされたら、逃げるどころではない。それこそ、壊れてしまう。
タキの情報も欲しかったが、この男は何も知らなそうだった。さっきのリトランとかいうのがタキに命令を下してるんだろう。
あいつを締め上げれば、タキの居所もわかるだろうが。
「さあ。どうする。可愛いカノン」
ルカトは自分の言葉にカノンが反応しないのに少し焦れているようだ。あまり、やりすぎると逆効果で、こいつのセリフを実行されかねない。
カノンは腹を決めた。ここを脱出するのが最優先課題だ。いま使える武器は一つしかない。それに係わる弊害は些細なこと……。
腕をゆっくり持ち上げ、カノンはルカトの首筋に腕を絡め、にっこり微笑う。
だれもが魅了されると言われた極上の微笑みで。
ルカトが面食らったような表情(かお)をし、次いで微笑み返す。
「あなたの声。ぞくぞくする」
耳元に唇を寄せて、カノンは囁いた。まるで熱に浮かされているような声音で、理性はどこかに置いてきたと見えるように。
「身体が熱いんだ……」
「カノン」
「だけど見られてするのは趣味じゃない。邪魔が入るのはもっとね」
甘い声で媚びるように囁くとルカトはカノンが何を言っているかわかったらしい。
「助けもこなくなるよ」
おもしろそうに告げられた言葉に、カノンはふふふと笑った。
ルカトは、遊ぶと決めたらしい。するりとカノンから身体を離し、部屋に備え付けられているカメラのスイッチを全て止めた。
近づいてくるルカトにカノンは両腕を差し出した。ESPシールドから鎖が伸びている。
「これも外して。逃げたりしないよ。でも、抱きあうのに邪魔」
ルカトはカノンの声に呪縛されたかのように、カノンの言う通りに鎖をはずした。
「我儘なカノン。お言いつけどおりにしたよ。ご褒美は何をくれる?」
ルカトがベッドに乗り上げ、ぎしりとスプリングが音を立てた。
「僕を……」
いきなりベッドに押し倒された。首筋にルカトが唇を落とす。
寝巻の下に手を差し入れられて、肌を辿られる。
「すごい肌だ。吸いついてくるよ」
嫌悪が滲みでないようにカノンは奥歯を噛みしめ、心のシールドを強化する。
肌をまさぐる冷たい手が気持ち悪い。さらに首から鎖骨へと舌が辿って、カノンは背を震わせた。
ルカトはやたらと慣れているようだ。あっという間に着衣をとられ、全裸にされる。白い肌、金色の産毛に彩られたカノンの肌は光り輝くようだ。シーツに金の髪が散っている。
それをしげしげと眺められた。
「カノン。君は本当に綺麗だ」
好機は一瞬だ。そのためにはルカトがもっと行為に没頭してくれないと。
カノンは腕を伸ばす。
「ゆっくり遊ぼうよ、カノン」
ルカトがにたりと笑った。生理的嫌悪で身体が硬くなる。ルカトは手にさっき外した鎖を持っていた。
「何を?……んっ……」
するりとカノン自身を指で辿られ、やわやわと揉まれる。冷たい手とやけに優しげな指使いに、カノンが反応を示した。ゆっくり自身が身をもたげるのを頭の隅で感じる。
「……あぁっ……やっ……」
勃ち上がりかけた自身にルカトは嬉々としてさっきの鎖をぐるぐる巻き始めた。冷たく硬い感触に身がすくむ。
「はずして。何これ」
「もっと感じて、カノン。そしたらここが締まるよ。いいだろう?苦痛と快楽とどっちでイケるかな?」
そう言いながら、カノンの臀部に手を伸ばし、弾力を確かめる。
くそっ。ありえないから。
ぺろりと胸の突起を舐められて、カノンの身体がひくりと跳ねる。
「ここいい?」
指と舌でルカトはカノンの胸を攻め立てた。
「……あぁっ……んっ……いい……」
喘ぎながら、カノンはルカトの頭を両手で抱え込んだ。
「……もっと……あぁっ……」
その手を滑らせて耳の下へ、両手を添える。声を上げて、両目を見開く。
「ぐっ」
身体の上にルカトが崩れ落ちた。
ぴくりとも動かない。
大きく息を吐き出して、カノンはルカトの下から身体を抜いた。鎖もさっさと外して、それで、ルカトの両腕を縛り上げた。もう一本の鎖で足も縛り上げる。
「ったく。この変態」
ぶるりと身体を震わせて、意識のないルカトにカノンは吐き捨てた。
カノンはテレパスと感応力しか持っていない。だが、それは超一級の力。コンピューターさえ誑し込めるその才能はちょっと使い方を変えると武器にもなる。
ルカトの意識が自分に向いていた一瞬を狙って、カノンは気の塊を一気にルカトの脳に送りこんでいた。脳は電気パルスでできている。それが許容量を超えれば、ブレーカーと同じ一気に落ちる。
ただし、そう滅多には使えない。相手の意識が、カノンの攻撃とは別を向いている必要があって、かなり近くにいないと作動させられないからだ。特に今は、能力の大半を封じられている。
しかし、カノンはこれで何度も身を守ってきた。能力者の美人は例え男でも危ない目に何度も遭っている。望むと望まざるとにかかわらず。
「服をどうするかな」
まさか、こんな被験者用の寝巻でも、ましてや全裸でも外には出られない。
「こいつのを脱がすのも面倒だし」
ルカトの服を拝借しようと思っていたのだが、この男、自分はまったく肌を晒していない。人のことを嬲るだけ嬲った癖に。
「しょうがないな」
ぶつぶつ言って、カノンは寝巻をとりあえず着て、この男の羽織っている白衣だけ脱がせて、寝巻の上から羽織った。
さらに探ったが、ルカトは武器を所持していないらしい。
心もとなかったが、仕方がない。そのまま部屋から出る。
どこへいっていいかはわからないが、タキが研究所だと告げて、潜入した建物であることには間違いがないようだ。コンピューターに接触したら、向こうから情報を提供してくれた。懐かせといてよかった。
研究者然として、カノンはあっけなく建物を出た。だれにも咎められなかった。他の職員はカノンのことを知らなかったらしい。
「一体、どうなっているんだ?」
足早に建物を離れる。この星にも連邦に関する支所があったはずだ。
タキを止めなければいけない。
あの歩く破壊兵器みたいな男を本当に兵器として使うなんてとんでもない。星が一つ消滅したって知らないからな。
「……タキ……」
空を見上げて、カノンはタキの名を呟いた。
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