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「天空国の守護者」
地上編

北の大地(1)※

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北の大地。クアールの地。
肩にキリスエールを担いだまま、ロトは目の前の大きな扉を力いっぱい開いた。
ばんと大きな音も気にせず、中へと入ると広い大理石を引いた玄関ホールは、しんと静まり返っていた。
跳躍を繰り返し、かなり無茶をして帰ってきたため、先触れも出していなかったことにロトは舌打ちする。
「ファイ、ファイはどこだ」
叫ぶと、主の帰宅に気付いたのか、わらわらと人がホールに出てきた。
「おかえりなさいませ」
口々に告げられる挨拶に頷きを返すと、目の前で深々と頭を下げる男で視線をとめる。屋敷を任せている執事だ。
「ファイは?」
「部屋にいるかと」
執事はファイには敬語を使わない。相手は人間なのだから当然だろう。
「呼べ」
不機嫌そうな声に気付いたのか、執事は何も言わずに頭を下げた。何人かが奥へと走る。
「ロト様、お怪我を?こちらへ、手当させます」
「いい。ファイにやらせる」
ロトの言葉に執事は眉間に皺を寄せるが、特に咎めも不満も口にしなかった。クアールにとっても人間は格下の存在だ。それでも、天空国よりは国に人間が多く存在する。そのほとんどが奴隷や玩具だった。
ロトは人間を玩具か贄くらいにしか認識しておらず、壊しても気にすることはないが、衣食住に関して虐げる気もなかった。
屋敷に住まわせている人間には部屋も与え、好きにさせているが、ロトの屋敷の者すべてがそれを納得しているわけではない。
クアールは力社会だ。身分は力に比例するし、誰に仕えるかも本人が決める。その力に心酔すれば、従者になることもいとわない。気に入らなければ去るだけだ。
「お食事は?」
「それもほっといていい。腹がすいたら、呼ぶ」
忠実な執事に言葉を返す途中で、ロトはホールから奥へと延びる階段に目をやった。
「ロト様」
ばたばたと奥から白いシャツに黒のズボンといった軽装のファイが階段を走り下りてきて、ロトの姿をその黒い瞳に映すなり、驚いたように目を瞠った。背に流れる髪が、さらりと音をたてる。
ファイの驚いた顔を見て、ロトの気分が少し浮上する。
「よう」
軽くファイに、にっと笑いかけた。ファイが声なき悲鳴を上げた。それもそうだろう。右腕は上がらず、だらりと垂れさがったままでシャツは、流れた血が乾いたせいで、赤黒い。
「ロト様、お怪我を?」
ファイの震える声にも愉悦を覚えて、ロトは口端を上げた。
「まあな。それより、こいつを頼む。部屋を用意して、そこから出すな」
肩に担いでいたキリスエールをファイに渡すと、その重さに耐えられなかったのかファイがよろけた。
「どなたです?」
「わけあり?」
にやにや笑って、ロトは髪をかきあげた。ファイが眉間に皺を寄せる。
その不快そうな表情にも満足して、ロトはファイを見つめる。
「部屋に置いたら、お前は俺のところに来い。わかってんだろうが、これ治してくれないと困るんだ」
右肩を指して、口端を上げたロトに、ファイは頬に朱を上らせた。何をされるか理解したらしいと、ロトはそのまま自室へと向かう。
ファイは自分には歯向かわない。あれだけ一方的に搾取しているのにと思う一方で、苛められることに快楽を見出しているのだと思っている。自分がこの人間を気に入っていることだけは間違いがない。
「ロト様」
「ああ?」
呼び止められて、ロトは振り返る。
「私がいない間に、この方が気付かれたら?」
呼び止めたことで主人が気分を害すと不安に思ったのか、ファイが控えめな声で、質問する。
「ああ、そうか」
確かにファイを呼びつけると、この人間が一人になるなとロトは思う。あの黒の守護者をここへ来させるまでは逃げられても壊れても困る。
「贄の誰かに見張らせとけ。部屋から出さなきゃそれでいい」
頷くファイに、背をむけてロトは今度こそ振り返りもせず、自室に引き上げた。


「んっ……ああっ……」
艶めかしい悲鳴が、暗闇を揺蕩う。白い肢体を黒い紐状のもので締めつけられたファイがベッドの上で身体を揺らす。
仰向けた身体のそこかしこで黒いものが蠢き、口内も後蕾も黒い紐状のものが入り込んで、蠢きながら、出入りを繰り返す。ひどく感じているのだろう足の指先を丸めて、シーツを掻いた。
「……はっ……ん」
「もっといい声で啼けよ」
「やぁっ……いっ……」
奥を抉ったのか、ファイがさらに嬌声をあげた。肌の白さと肌を蹂躙する触手の黒さのコントラストが、ろうそくの明かりに照らされてやけに淫靡だ。部屋には濃密な香がたかれて、視界が白い。興奮効果のある香りがファイは頭の隅々まで効いているようだ。
硬く立ち上がったファイ自身にも黒い蔦が絡んで、扱きあげ、先からとめどなく蜜を流させている。
くるりと先端を舐めるように触手が動いた。ファイは背をしならせる。
「はぁっ…んっ……」
「もっとだ」
意地の悪い笑い声をファイの耳元で響かせ、もっと乱れろとロトはそそのかす。
「ロトさ……ま。許して……」
もう、何度か絶頂を極めているファイは涙をためた瞳でロトを見つめて、懇願する。感じるところすべてに触手が絡み、絶えず感じさせられる官能は苦しくもあるのだろう。
「まだ、始めたばかりだ」
珍しくベッドに座り込んで、肢体をくねらすファイを見つめながら、ロトが唇を舐めた。
ファイの精気は濃くて、ロトは失った生気が満ちてくるのを感じる。傷はエミールがふさいでくれたが、流れた血と生気を補うには、キリスエールでは足りなかったのだ。
あれ以上取り込んだら、人質の意味がないしな。
領地に戻ってくるまでにも、流した血が多すぎて、キリスエールから気を取り込んでいた。
だが、吸った端から流れ出て、ついついとりすぎて、キリスエールを途中で殺してしまうところだったのだ。
ファイの濃い気を味わいながら、ロトはやけに澄んだキリスエールの気を思い出す。清浄すぎてロトには物足りなかったが、あの黒い守護者にとっては、あれがいいのだろうか。人間をあの身で抱くのだろうか。
「ロト……さまっ」
切羽詰った悲鳴を上げて、身体を撓らせ、達したファイに黒い蔦が歓喜に震えた。瞬時に放たれた気をすべて取り込む。
「濃いな。ずいぶん溜まっていた?」
荒い息をはいて、ベッドに突っ伏したファイにロト笑う。すでに3度ほど、精を吐き出させているが、まだまだいけそうだ。
この調子なら、すぐにでも全快しそうだとロトは思うが、それは表には出さない。久しぶりなのだから、存分に楽しもうとロトは一度引き抜いた蔦をファイの目の前で振って見せる。
「まだ、足りないだろう?」
淫猥な形に変えた蔦でファイの頬を撫でた。ファイが形の良い眉を寄せ、そっと目を開くと自分の脇にどっかり座るロトを見上げた。快楽に瞳が潤んで揺れている。どこか焦点の合っていない瞳はやけに艶めいていた。
「ロト様がいらっしゃらなかったから」
掠れた声で囁かれて、ロトは背が震えた。うっとりと自分を見つめるファイをロトは面白そうに見遣る。
「こうされたかったと?淫乱だな」
目を細めるとファイがはっとしたように目を見開く。蔑まれたと思ったのだろうか。
「じゃあ、期待に応えて寝る暇もないくらい犯してやろう」
四肢に絡んだ蔦がファイの身体をひっくり返して四方に引いた。ベッドにうつぶせにされて、手も足も大きく開かされ、標本のようにベッドに繋がれて、ファイが首を横に振る。
「お情けを」
「やだね」
即座に否定するとファイが睫毛を震わせた。透明な雫が瞳を潤ませる。
ファイの表情にロトはひどく満たされ、口端を笑みの形にあげた。自分の言動で揺れ動くファイが可愛いとすら思う。
「ほらもっとねだれよ。欲しいって壊れるまでしてくれって頼んでみろよ。お前の頼みならきいてやるよ、ファイ」
手を伸ばしファイの背中を指で辿って、ロトは笑んだ。
「んっ」
触れるか触れないかの指にも感じるのかファイが小さく声を上げ、指が形の良い白い双丘に辿りつくと息をのむ。
「ほら、ここは正直にひくついているぜ。どのくらい大きいのが欲しい?」
ファイが違うと首を横に振ると黒髪が散ってさらさらと音を立てた。
ずいぶん伸びたなとロトはファイの髪を手で掬い上げ、唇を落す。この黒髪を見るたび、黒の守護者を思い出す。いつか、あいつをこうして足元に引きずり倒して、命乞いをさせてやる。
怒りだか恍惚だかわからない感情が腹の底を渦巻いて、ますますロトは狂暴な気分になり、目の前の白い肢体を思う存分、いたぶりつくしたい衝動に駆られる。
「さて、お望み通り飲み込みな」
平手で双丘を叩くと太さを増した黒い蔦がファイの薄く赤づいた後蕾に押し入った。
「ああっ……やあっ……」
ファイの甘い嬌声が空を揺らす。
中でのたうつようにかき回され、ファイはひっきりなしに声をあげ、背を撓らせる。
やだと言いながらも感じているのだろうファイ自身はまた固く上を向き、甘い滴を浮かべはじめる。
「いっ……やっ……あぁっ」
ファイが感じれば感じるほど、生気が甘く溶けだしてくる。
「可愛いな、ファイ」
満ちてくる気にロトは満足げに微笑んで、ファイの髪に再度唇を落した。
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