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 ←きりちゃんが誰を選ぶか →拍手レス~4月18日
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「天空国の守護者」
天空国編

三つ目の印

 ←きりちゃんが誰を選ぶか →拍手レス~4月18日
窓際の寝椅子の上にキリスエールの気配を感じて、レイラースは一気にそこへ飛んだ。国に帰って来てからも雑事に追われて、ここへ来るのがとても遅れてしまった。
彼は少しは寂しがってくれているだろうか。
「こんばんは」
いつものように前触れの光を出して、キリスエールの前に立つ。驚いたように見開く瞳が可愛いと思う。
「レイラース……様……」
何度も瞬いてレイラースを見つめるキリスエールが愛おしくて、レイラースはつかつかと歩み寄るとぎゅっと抱きしめた。
「会いたかった」
耳元で告げるとキリスエールは身を硬くした。
「ご無事で……よかった」
微かに囁く声まで硬い。
「どうした?具合でも悪い?」
レイラースの問いにキリスエールは首を横に振る。
「もう、僕のことは忘れてしまったの?」
顎を掬って瞳を合わせた。しかし、キリスエールは微妙に視線を流す。
「忘れてません」
元気がない。どうしたんだろう。
「どうかした?何があった?」
訊いてもキリスエールはただ首を横に振る。あんなに明るくて優しかった雰囲気が、重く沈んでいる。
「来るのが遅くなったから拗ねてる?」
それなら嬉しいと思う。下級兵士は帰国後早々に、休暇に入ったから、多くがここを訪れたはずだ。それなのにほっておかれたと思ったのだろうか。
「いいえ」
キリスエールは相変わらず、否と答える。
レイラースはそっとキリスエールを抱き締める。いつもなら抱き締め返してくれる腕は身体の脇に下がったままだ。レイラースは身をかがめるとキリスエールの足を掬って抱き上げた。
「レイラース様……」
泣きそうな顔にレイラースは瞳を細めた。ゆっくり顔を近づけて、唇を啄ばんだ。びくりとキリスエールは身体を震わせる。
やっぱりおかしい。
そのまま寝室へとキリスエールの身体を運んで行く。歩を進める度にキリスエールの身体の震えはひどくなった。
そっとベッドへ下ろす。
「戻ってきたら続きの約束だ。覚えている?」
首を横に振りかけて、キリスエールは小さく頷いた。
おかしい。いつもならここで真っ赤になっているはずなのに。恥ずかしそうに、逃げようとする。それが、今夜は無機質な瞳で見上げるだけ……。
すっと髪を撫であげるとまた身体を震わせる。怖がらせないように、ゆっくり顔を近づけて、もう一度そっと唇に唇で触れる。舌でゆっくり唇を湿らせてもキリスエールは歯を食いしばって唇を開かない。
身体の震えはひどくなるばかりで、とうとうレイラースにもキリスエールが怯えていることがわかった。
「何があった?隠さないで、ちゃんと話すんだ」
唇が触れる距離で、レイラースはキリスエールを問いただす。
「レイラース様。俺を抱きたいですか?」
ひどく平坦で掠れた声でキリスエールに問い返された。
「キリスエール?」
彼がこんな直截的に訊いたことはない。
「望みを。レイラース様。俺はそれを叶ますから……」
「キリスエール……」
どうしてしまったんだろう。キリスエールの瞳はまるで人形のようだ。望みをかなえると言いながら、まるでそれが義務のように。心をどこへ置いてきたんだろう。
「それはどういう意味?」
「それが俺たちの存在意義だから。あなた方を慰めて、望みを叶える……」
キリスエールの眦から涙が落ちる。目を見開いたまま、キリスエールは涙を流す。
哀しみに彩られたキリスエールからは、何があったか伺えない。ただただ、寂しさと悲しみだけが波動として伝わってくる。
まさかと思う。
「この部屋から出たのか?だれか他の奴に外で会ったのか?」
この部屋にいれば安全だ。だれも彼を見つけることはできない。気配はどこにいても感知されないはずだ。視覚はごまかしようがなくても。
キリスエールはまた首を振る。レイラースは堪らなくなって、キリスエールの目尻に唇を落とした。ぴくんとキリスエールの身体が震えた。それに気付かなかった振りをして、レイラースはそっと涙に口づける。そして、シャツのボタンに手をかけた。怖がらせないようにそっと顔に何度も口づけを落とし、そっとボタンをはずす。
するりとはだけた肌には傷一つない。
ほっと安堵の息が漏れる。誰かに凌辱されたわけではないらしい。
手のひらが肌を滑るとキリスエールの身体が跳ねた。
感じているわけではないらしい。その証拠にかたかたとキリスエールの歯が音を立てた。
心を読んでしまえばいいのだろうが、前に顔色から判断しただけで、ひどく怖がられたことを思い出す。
時間をかけよう。キリスエールの警戒が溶けるように。
身体に手のひらを這わせながら、レイラースはそっとキリスエールの唇に唇を重ねる。胸の突起をきゅっと摘むとキリスエールの唇が開いた。
「あっ……」
そのまま舌を差し入れ、レイラースは口腔内をそっと辿る。腕の中で震えるキリスエールを宥めるように、ゆっくりと執拗に舌で撫であげる。何度も何度も深いキスを贈ると、だんだんキリスエールの息が上がってくる。
舌を絡めて軽く吸う。
「んっ……あっ……」
口づけに酔ってしまうまで、優しくレイラースは舌でキリスエールの口内を舐めた。
こわばった身体からだんだん力が抜け、キリスエールの吐息が甘くなる。
「キリスエール……好きだよ」
繰り返し囁きながら、手のひらは悪戯な動きを繰り返した。胸の突起を指の腹で擦り、転がすと押し付ける。
「……んっ……ああっ……やっ……」
キリスエールの腰が浮く。舌ですっかり立ち上がった突起をつつくと、キリスエールは背を反らせた。
「……ああっ……」
やっと感じてきた。可愛い声。
思うが口にはしない。レイラースの愛撫に身体が反応し、思考が溶けてきているのに、また怖がられたくなかったから。
「好きだよ……」
ただ、好きだと愛しいと囁き続ける。
腰が浮いたのを見計らって、下履きも取り去ってしまう。そっと手でキリスエール自身を包みこむと首を横に振った。
「やっ……だめっ……」
緩やかに勃ち上がったキリスエール自身は手で撫であげると硬さを増す。
「大丈夫。怖いことはしないよ」
そっと手で扱き、胸の色づいた突起を舐めると甘やかな声が上がった。
「あっ……んっ……レイ……ああっ」
手の動きを早くしてやる。キリスエールが気持ち良ければそれでよかった。可愛い声で啼いて、悦んでくれれば。
キリスエールの息が荒くなり絶頂が近いことがわかる。
「だめっ……離して……くださ……」
身を捩って逃げようとするのを押さえて離さない。濡れた先端を指で辿ると身体を反らす。
うつ伏せになったキリスエールを背中から抱いて、更に追いつめる。
「レイラースさま……だめ……」
ダメだと言いながらキリスエールは首を左右に振る。
「……あぁ……やぁ」
ぐっと身体が反って、レイラースの手が濡れた。そのままキリスエールはどさりと布団にうつ伏せになり、荒い息を吐き出す。
そっとその背にキスをする。
「可愛い、キリスエール」
はあはあと息を繰り返し、喘ぐキリスエールの背を唇で辿った。ふとその動きを止める。
何これ?
キリスエールの首の付け根にうっすらと赤い痕がある。鬱血の痕と言うより、鋭いものが刺さった痕のようだ。
腰の辺りにもあった。虫さされにしては膨れてはいない。
荒い息を繰り返すキリスエールの足首を持つとレイラースはぐっと押し、膝を立たせた。
「え?やだっ……レイラースさま……何を……?」
突然のことにキリスエールが抗議の声をあげるのをレイラースは聞いていなかった。うつ伏せのまま膝を立てられて、形の良い尻をつきだす格好にされたキリスエールが逃げようと身体をずりあげるのを許さない。
双丘にそっと手のひらをあて、谷間が見えるように横へ引く。
「やめっ!レイラースさま」
叫ぶキリスエールも無視して、レイラースはキリスエールの後ろの蕾を見つめた。
紅い。
キリスエールの吐き出した白濁のついた指で、そっとそれを辿るとキリスエールが息を飲んだ。
そっと指を滑り込ませるとキリスエールの悲鳴が上がる。
「誰?」
自分でもぞっとするほど冷たい声が出た。
「誰にやられた?」
情事の痕が消えるほど前でも、傷ついた内臓はまだその傷を残したまま。
押さえていた手を解放すると、自分の腕で自分を抱き締めながら、キリスエールが身を起こす。
「いうんだ。誰にこんなこと……。無理やり犯られたんだろう?」
許せなかった。キリスエールの身体に手を触れたことも、傷をつけたことも。
だから怯えていたんだ。
後ずさって、ベッドヘッドに身体を押しつけて、キリスエールは首を振る。
「言わないと心を読むよ……」
はっとキリスエールは瞑っていた瞳を見開いた。絶望の光が踊っている。
腕を伸ばすとキリスエールは身体をビクリと震わせた。
また、怯えさせた。
そっと腕の中に取り込んで抱き締める。がたがたと震える身体をそっと抱き締め、レイラースは耳に唇をつけた。
「ごめん。怖がらないで。何もしない」
そっと頭を撫で、何度もごめんと呟く。キリスエールの身体の震えが止まるまで。
「僕が嫌い?」
囁くと首を横に振られて、少しだけ安堵する。
「キリスエールの嫌なことはしない。したことないよね?」
頷くのを感じる。
「大丈夫。僕を信じて。絶対にキリスエールを守るから。誰にももう傷つけさせたりしない。だからもう大丈夫だ。何も我慢しなくていいんだ」
「レイラースさま……」
囁くように名前を呼ばれて、レイラースはキリスエールの瞳を見つめる。
「約束する。何があっても僕がお前を護る」
見る見る間にキリスエールの瞳が潤んで、はらはらと涙が落ちる。
慌ててキリスエールは手で涙を拭う。それでも涙は止まらなかった。
「いいよ。泣いて。好きなだけ」
レイラースはキリスエールの瞼にそっと口づける。抱き締める腕に力を込めた。

腕の中で泣き疲れて眠ってしまったキリスエールの髪にレイラースはキスを落とす。
もう、ここには置いておけない。
キリスエールを誰にも触れさせないためにも。
抱き締めて、レイラースはキリスエールの気に自分の気を流しこむ。身体についた全ての傷を一瞬で癒した。
首筋についた犬歯の痕も内臓の傷まで全て。
そして、さらに気を流す。身体を繋がなくても印はつけられるから。
「僕のものに。キリスエール」
そっと囁いて、耳に口づける。微かにキリスエールの身体が光り、外耳の後ろに所有者の証が刻印される。
また魂の色が変わってしまうけれど仕方がない。微妙に色合いを変えたキリスエールを見つめてレイラースはそっと溜息をつく。
それでも、キリスエールは変わらない。彼は彼のまま。傷つけられても印を授かってもこの揺るぎない光はどこからくるのだろう。
「人間なのにね」
腕の中で眠るキリスエールの寝息は落ちついていて、安心しきっていた。
少しは信用されているらしいとレイラースはくすりと笑う。
このまま攫ったら怒るだろうから、目が覚めるまで一緒にいるよ。
明日、僕とここを出よう。
心の中で呟いて、柔らかい髪をレイラースは撫でた。
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