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「天空国の守護者」
天空国編

紫の国主(2)

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ばたばたと手足を振ってキリスエールは暴れた。しかし、国主は離すどころか揺らぎもしない足取りで、キリスエールは軽々と運ばれていく。
「おろしてください」
キリスエールの言葉は耳に入っても聞く気はないらしい。
「最近、セインはここに近寄りもしないし、つまんないんだよね。それに、いろいろ溜まっているし」
独り言の様な呟きだけが返ってきて、どさりと身体を落とされ、背中が沈んだ感覚でベッドの上だとキリスエールは認識した。
「人間とはしたことないし、セインのお気に入りだし、面白そうだ」
上から組み敷くようにのしかかられて、国主は紫の瞳をきらりと光らせて、キリスエールに告げる。
見た目は天使のようにきれいなのに、肉食獣に押さえつけられた獲物のような気分をキリスエールは覚えた。
「癒してくれるんだよね、キリスエール。守護者の望みを叶えるのがおまえの仕事だろう?」
甘くやさしく耳元でささやかれて、キリスエールは瞳を見開いた。
確かにそうだ。ここはトレジャではないが、キリスエールが人間で、守護者の贄であることに変わりはない。
だが、あの3人以外の守護者と接したことがなく、キリスエールは頷くことができなかった。
「印がないとおまえには癒してもらえないのかな?」
声音だけは甘く優しいが、そこには欲も愛情もなにも見えない。
キリスエールはどうしていいかわからない。こんなにきれいで優しそうな人が、それも国主が自分になにかするとはこの状況でも信じられない。
「印をつけたものより高位なら手が出せるんだよ」
耳の縁を舌でたどられて、キリスエールはびくりと身体を震わせた。
「僕は彼らより高位だよ。だからこんな地位に甘んじているんだから」
観念おしとささやいて、国主は手を伸ばし、キリスエールの着衣の前をさっさとはだけた。外気に肌が触れ、キリスエールは自分が置かれている状況が冗談でもなんでもないことに気付いた。
「やっ……」
身体を捩るが、押さえつけられていてままならない。
「いいね。いくらでも抵抗してよ。そのほうが楽しい」
首筋に口づけを落とし、舌先で舐められた。
「やだっ……」
国主の身体の下でキリスエールは暴れる。それが相手を喜ばせると知っても、それしかキリスエールにできることはなかった。
身体でのしかかりながら、国主はキリスエールの身体に手を這わす。国主が触れた部分がかすかにしびれて、そのしびれが肌を這う。
「はぁっ……」
指が胸の突起をなでるとキリスエールは背をこわばらせ、大きく息を吐く。
仕込まれた身体は、あっけなく熱を増し、キリスエールは自分があまりに恥知らずで情けなくて、左右に首を振った。
「は……離して……」
肘より下とひざより下をバタバタと暴れさせても、国主にはどうでもいいことらしい。気にせず、キリスエールの肌を指で辿る。
「やっぱり僕の力を感じないんだね。感応力の問題かな。セインなら悲鳴を上げている頃なのに……」
キリスエールの反応を確認しながら、国主はキリスエールの身体を手のひらで撫で、胸の突起に顔を近づけると舌先でつついた。
「はっ……んっ……」
身体がのけぞって、キリスエールは甘く掠れた声をあげた。
「かわいい声だ。もっと啼いて」
告げられて、キリスエールは奥歯をかみしめた。感じたくないと思っても愛撫は巧みで、体温だけが上がっていく。
さらに胸の突起を舌で嬲られ、あいているほうも指でつまんで捏ねられて、キリスエールは固く結んだ唇が綻んで吐息が漏れるのを止められない。
「やっ……やめて…ください……。なんで、こんな……?」
「面白そうだから。退屈なんだよ。誰も遊んでくれないし」
固く閉じていた瞳を開けて、国主をみると、意地悪げな微笑みに口端をあげている。
「本気で抱いてあげるよ。よがって、いい声をあげて。涙を流してくれてもいい。これ以上は耐えられないってくらいの快楽をあげる」
「……いらない」
つぶやきに返事を返すとさらに口端をあげて、鮮やかに国主は笑った。あっという間にズボンを下着ごとはぎ取られ、全裸にされて、国主はキリスエールに指をかけるとぐっと握った。
「……痛っ……」
「もらっておいたほうがいいよ。僕があげるものはなんでもね」
やわやわと握った手を蠢かされ、キリスエールは自身が形を変えるのを自覚する。
「やっ……」
男にしては細くたおやかな指がキリスエール自身をなぞる。抵抗する声も甘く掠れて、全く効果はないだろう。
国主に触れられたところが痺れて、熱を持つ。身体が快楽をトレースし始めたらもう流されるしかない。
「やめてください……本当に……やっ……」
何とか声を振り絞っても自身を熱い口腔内に含まれたらもう喘ぎしか口をつかなかった。嫌だと思っても優しい愛撫に身体が反応する。乱暴さも粗雑さも感じさせず、まるで大切なものを扱うように国主はキリスエールを翻弄した。
「はぁっ……んっ……あっ……やっ……」
「違うでしょう?いいと言ってごらん。こんなにしているのに」
舌先で形を辿られて、すでに自身が反りかえるほどになっていることを思い知らされて、キリスエールは横を向く。恥かしくて、顔がほてるほど赤くなっていることを自覚した。
どうして。と思う。
あの3人ならわかる。特にセインとレイラースであれば、あれだけ肌を合わせているのだから、触られるだけで身体が期待をする。だが、この人は知らない人で初めてなのに、自分の身体は次を期待してどんどん暴走していく。
もう、本当にただの贄になってしまったのかもしれない。誰にでも身体を開く自分は……。
絶望に囚われながら、それでもなお、キリスエールは与えられる愛撫に声を殺せない。
「ふぁ……あっ……んっ……」
腰が浮いて揺れた。欲もなにも感じさせなかった相手は、キリスエールの声に煽られたのか、這わされる手の温度が上がった。
「いいね。可愛い。セインが惑わされるはずだ。ああ見えて庇護欲をかきたてられると弱そうだからね、彼は」
国主はたびたびセインの名を口にする。
セインと仲がいいのだろうか。
白くなりつつある思考でキリスエールは思う。
セインが知ったら怒るだろう。なのに、どうして……。
仲がいい相手のお気に入りに手を出してはいけないことくらい誰にだってわかるだろうに。セインが怒って仲違いしてもいいのだろうか。
「それは嫌かな。だけどセインは怒らないよ」
耳の中に舌を差し込み、舐め上げて、国主は囁く。
この人も心を読む?
「そうだね。言ったろう。あの3人よりも高位だと。これだけ近く肌を寄せ合っていたら、考えていることは聞こえてしまうんだから」
「やっ……」
キリスエールの羞恥も嫌だという気持ちも全部わかっていて、なおかつ自分を抱こうとする相手にキリスエールは暴れ出す。
身体を捩って、うつ伏せになり、なんとか前にずりあがったら、足首を掴まれて引きずり戻された。
「い……嫌だっ……」
叫んでも気にも留めない国主はキリスエールの足の間に身体を入れて、背中側からキリスエールを抱き締める。キリスエールは震えが止められない。
「離して。お願いです。嫌だ……」
「震えている?身体は溶け始めているのにどうしたの?嫌がられるのも悪くないけど、おまえはかわいい声で啼いている方が似合っている」
「だって……」
肌を合わせていたら胸の内をすべてさらけ出すことになる。それは怖い。嫌だ。
「ああ。心を読まれたくない?じゃあ、何も言わないでおく。それならいいよね。でも形にならない心は見えてもわからないから、おまえが思ったことだけなんだ、わかるのは。すぐに思考は溶けるよ。だから、怖がらなくていい。何を聞いても僕は怒ったり気にしたりしない。全部さらけ出してもいい。全部で僕を癒して」
背中からギュッと抱きしめて耳元でささやく甘い声はどこか寂しそうで、孤独が潜んでいた。耳から注ぎこまれた声にキリスエールは哀しい気分になる。縋るような腕が力が本気で癒してほしいと叫んでいるようで、キリスエールは頭をシーツに沈めた。
心を読まれるのは嫌だけど、だけど。形をなさない考えは見えないと彼は言ったし……。それに、欲望ではなく縋る腕を拒絶することはキリスエールにはできなかった。
「観念したの?」
後ろから抱き締められた格好のまま身体から力を抜いたキリスエールの首筋に国主は唇を寄せた。
「違っ……」
口で何を言ってもこの人には全てわかっているだろう。
「ふふっ。いいこだ」
耳に囁きながら、前に回された手が胸のあたりをさわさわと動く。胸の突起を指の腹で擦られ、キリスエールの口から喘ぎがもれる。背中に舌を這わされ、それすらも感じて背が反った。
胸をまさぐっていた手は肌の感触を楽しむように下へと滑らされ、キリスエール自身へ辿りつくと先端を指で撫でた。
「あっ……」
腰がういて頭が下がる。
「ここがいい?」
先端の溝にそって、指の先端が這わされ、キリスエールは首を横に振りながら、荒い息を吐く。
「あぁっ……ん」
爪を差し込まれると声が漏れた。体温が上昇する。
「肌がうっすら色づいた」
「言わないで」
自分の様子を口にして伝える国主にキリスエールは吐息で囁く。背中を強く吸われ、キリスエールを握る手に力が籠った。
何が相手を煽ったのかもわからずに、キリスエールは新たな刺激に声を上げる。
背筋に添って舌が滑り下り、双丘が押し広げられたかと思うと身体が逃げる前に濡れた感触を後ろの蕾に感じた。
「……あぁ……やっ……」
小刻みに蕾を叩かれ、舐められて、キリスエールは首を横に振る。もう、何も考えられない。ただ、熱い国主の手が舌が、キリスエールの理性を一枚ずつはぎ取っていく。腰が揺れた。
「んっ……あぁっ……」
声を我慢しようとしても淫らな舌が蠢くたびに、腰が揺れ、嬌声が上がる。掠れた甘えたような声がひっきりなしに喉から押し出される。
濡れた音が後ろから響き、舌が蕾を押し開いてキリスエールは瞳を開く。
「やぁっ……ん……はぁ……」
視界は潤んだ瞳のせいで揺らいで見えた。背筋を上る痺れるような快楽に翻弄される。いつのまにか、自分で膝をついて、腰を高く上げる姿勢を取っていた。身体の奥が足りないと声を上げだすのをキリスエールは確かに自覚する。吐きだす欲求より、身体の奥を埋めて欲しくて、いままでに感じたことのない強い欲求に目の前がくらくらした。
熱が離れ、身体を仰向けられた。
濃紫の瞳が見えた。濡れて光って、きれいだ。そっと手を伸ばすとスミレ色の髪に触れた。さらさらと指を滑る感触にキリスエールは瞳を細めた。
相手が微笑んだ。形のよい唇を弓なりにして、白い歯が見えた。
「あっ……あぁぁぁぁっ……」
熱く濡れた感触を後ろの蕾に感じた途端、奥まで一気に貫かれ、キリスエールは背を反らせた。身体の奥まで届く熱い質量をキリスエールは受け止める。
腕を伸ばすと国主が身体を前に倒すのが見え、キリスエールはその首に縋りついた。
「あ……ああ……はぁ……あ」
荒い息と甘い声が奥を突かれるたびに上がり、視界の隅でスミレ色の髪が揺れた。どうにかなりそうで、さらに縋りつくと、ねだっていると思われたのか、国主の動きが激しさを増した。
「はぁ……んっ……い……やっ……」
身体の中をかきまわされる感覚にひっきりなしに背筋を痺れに似た感覚が這いあがる。頭の芯まで溶かすような甘い痺れに追いつめられて、キリスエールは身体を揺さぶられるままに声をあげた。
「キリスエール……」
耳を打つ声にキリスエールの心まで震える。
「あ……んっ……はぁ……やっ……」
身体をできうる限り熱い身体にすり寄せて、キリスエールは何度も背筋を駆けあがり脳内を蕩かす感覚に身悶えた。
満足げな吐息が耳に吹き込まれ、身体を思い切り貫かれて、キリスエールは甘い叫びを上げた。白く霞む視界と明滅する頭の中で、自分を抱き締める熱い腕をキリスエールは確かに感じた。
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