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「天空国の守護者」
天空国編

春到来

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「はぁっ……あっ……やっ……」
荒い息使いが部屋の空気を震わせる。薄闇がねっとりと濃さを増し、艶めいていく。
「いいよ。キリスエール。もっと、動いて」
「やっ……」
シスルを跨いで座りながら、キリスエールは頭を横に振った。伸びた栗色の髪がぱさぱさと背を舞った。自分の中に挿れられた熱さにキリスエールはうわ言のような声を上げるしかできない。
「もう……」
「まだだよ」
両手をシスルの胸について、キリスエールは腰を振った。自分で動くと欲しいところにシスルの先端が当たって、痺れるような快感が背を駆ける。
我慢できなくて、身体を前に倒した。ねだるように顔を上げると、シスルが微笑みながら口づけた。舌を舌で舐められて、引き込まれる。
「んっ……」
シスルの熱い舌が唇を舐めるだけで、キリスエールの腰が揺れた。
この腕に抱かれてから、すでに3カ月の月日が流れている。シスルは最初とは打って変わって、壊れものを扱うようにそっとキリスエールを愛撫した。すっかり肌がなじんでしまい、求められても否を唱えることもなくなった。
シスルは飽きるどころかますます、キリスエールから離れない。
「キリスエール。ほら、休んでないで」
優しい声色にいたずらな気配を含ませて、シスルは唇を離さずに告げる。キリスエールが首を横に振ると軽やかに笑った。
「しょうがないな。そろそろ、キリスエールの中で達きたいんだけど。こんなにおいしそうに呑みこんでいるし」
繋がっている入り口に指を這わされ、キリスエールは両の手のひらを握りこんだ。ぞくりと身体が疼いて、どうにかなってしまいそうだ。
「シスル……」
名を呼ぶとシスルが微笑んだ。彼の目元も上気して、触れた肌はどこもかしこも熱い。
「キリスエール」
名を呼び返されると上下がくるりと反転した。自分を見下ろすシスルの息も荒い。
「じゃあ、感じるままに“いい”って言って。“や”じゃなくて」
返事を返す間もなく、シスルがキリスエールの腿の内側に手を掛けた。ぐっと開かれ、奥まで突き上げられる。
「あっ……ああっ……」
耐えきれずに声が上がる。すでに悦んでいる身体がさらにシスルを食んだ。
「いいよ。キリスエール」
ゆすられる速度が上がり、キリスエールは背を反らす。頭の中が白くなり、快感だけを感覚が追い始める。キリスエール自身がさらに大きさを増し、すでに先端は弾けそうなほど膨らんでいる。
「いい……」
自分の声にすら煽られて、キリスエールは身体をゆすった。シーツが肌を擦る。シスルはキリスエールを抱き締めた。
肌が熱いと頭の片隅でキリスエールは思った。
「はあっ……あぁっ……」
シスルと自分の腹に自身を挟まれてこすりあげられ、切なげな声をキリスエールは上げた。
「かわいい。もっと啼いて」
さらに強く突きあげられて、キリスエールは言葉にならない声を上げる。息はさらに上がって、頭の中を火花が散り始め、思わずシスルを締めつける。
「ああっ……」
切羽詰まった声が頭上で聞こえて、強く抱きしめられ、身体の奥に熱い迸りを感じた。びくんと脈打つシスル自身に中を刺激され、キリスエールも身体を反らす。ぞくぞくと背を走る解放の感覚に身をゆだねるが、腹には温かいものが散った感触がない。
「……シスル……」
イキたいのにイケなくて、辛そうな声にシスルが身を起こした。気だるそうに髪をかきあげる。
「ああ、そうだった。ごめんね」
言いながら身体をずらし、シスルはキリスエールの猛り立った自身を咥えた。濡れた熱い粘膜に包まれて、キリスエールは身体を捩る。
「ああっ……」
咥えながら、シスルはキリスエール自身の根元に絡みつけておいた自分の髪の毛を解いた。編んで力を込めたから、髪というより鎖に近い。
するりと堰きとめられていたものを解放され、シスルが強く吸うと我慢できずに、キリスエールは欲を解きはなった。
ごくりと嚥下する音が響き、キリスエールの身体がぴくんと跳ねた。全部、丁寧に舐めとられる間も身体が震えて、喘ぎ声が漏れた。
「どうして……」
腕で瞳を隠して、キリスエールは呟く。身体がだるくて起きあがるのも億劫だ。
身体を起こす気配と覆いかぶさってくる体温にキリスエールは腕を外す。
頬を指で辿られ、潤んだ瞳でシスルはキリスエールをまっすぐに見つめた。
「キリスエール全部が欲しいから」
言われて、頬が赤くなる。
「でも……」
「辛かった?ごめんね」
髪を撫でられ、困ったようにシスルが微笑んだ。恥かしいこと言うのも、達きたいのに堰き止められたのも意地悪じゃないかと疑った途端、
「いじめてないよ。大事なキリスエール」
軽く口づけて、シスルが心の言葉に答えを返す。耳で声を聞くのと同じくらい自然に心の声を拾ってしまうのだとキリスエールにもようやくわかってきた。
これは怖がっても嫌がってもどうにもならないのだと。
「シスル……」
「ほんとに、外にこぼしてしまうのが惜しかったから。でもキリスエールが嫌ならもうしない」
優しく告げて、シスルは頬にこめかみにキスを落す。
「キリスエール」
抱き締める腕に力が籠って、身体が更に密着した。
「シスル」
これだけですべて許してしまえるくらいには、キリスエールはシスルに惹かれている。
「かわいいキリスエール。大好き」
囁きながら、シスルはキリスエールの髪に耳に唇を落して行く。耳たぶを軽く噛まれて、だるいはずの身体がぞくっと震えた。
「まだ、足りない?」
嬉しそうに笑って耳に舌を入れたシスルにキリスエールは慌てて首を横に振る。
「無理。これ以上は……」
言葉でも告げるとシスルはくすくすと楽しげに笑った。キリスエールを抱き締めたまま、仰向けになる。キリスエールはうつ伏せにシスルに乗せられて、胸に頬を押しつけた。
「わかっている。抱き締めるだけにする」
笑いながらシスルはキリスエールを優しく抱き寄せた。
「今日は何をしていた?」
心地よいだるさと眠気の狭間で、瞳を閉じたキリスエールにシスルは訊く。シスルは自分が公務で屋敷を離れている間、キリスエールが何をしていたかをよく訊きたがる。一人で寂しがっていると思っているのかもしれない。だが、すっかり屋敷の使用人と仲良くなってしまったキリスエールは、シスルがいなくても話し相手には事欠かなかった。
「朝のうちは、厨房でケーキを焼いて」
「お茶の時のだね。クリームがたくさん乗っててすっごくおいしかったよ。うえからお茶の粉を振ってあったし」
柔らかなクリームとふんわりしたスポンジ生地を思い出して、シスルは瞳を細めた。
「気に入ってくれたんだったらよかったです。お茶粉を振るときれいだし、香りもいいと思ったんですけど、正解でしたね」
キリスエールも自作のケーキを思い出して、微笑んだ。思いのほかうまくいったケーキだった。褒められるとうれしい。
「あとは、そうだ。薬草を植えるための土を作ってました」
「薬草?」
不思議そうに問われて、キリスエールは上目づかいで、シスルを見た。目線で先を促される。
「ええ。ちょっとした薬を作るのに便利だし。わりときれいな色の葉が茂るから、見た目もいいですよ」
驚いた顔のシスルにキリスエールはちょっと微笑んで、目を細めた。
シスルの両手が頬を挟んで、キリスエールの唇を啄ばむように口づける。
「それは楽しみ。きれいに生えたら見に行こうかな」
キリスエールの瞳をのぞき込んで、シスルは笑う。それに笑い返して、キリスエールは瞳を閉じた。
眠気が深くなって、どうにも瞼が開けていられない。
「おやすみ、キリスエール」
甘いシスルの声が頭上から聞こえて、温かく優しい腕で抱きよせられた。

自室の文机で頬杖ついて、キリスエールは目の前の窓を見上げた。青く柔らかな空が広がり、すっかり陽気が春めいてきた。
守護者と関わり始めてから1年が過ぎたんだとキリスエールはぼんやり思う。自分の意思とは無関係にあちこちに連れて行かれて、シスルの館に落ちついて1つの季節が過ぎた。
館の敷地から出られないことをのぞけば、理想的な生活だ。
このままシスルの側で暮らして行くんだろうとキリスエールは最近、思うようになっている。それでもいいかと思っている自分に苦く笑って、キリスエールは溜息をついた。選びようのない生活だが、流されている気がするのが嫌だと思う。
それに……。
あんなに大事にしてくれた金と銀と黒の守護者を怒らせたことが辛かった。
彼らについて消息を聞かなくなってからもずいぶん経つ。連絡をとることはおろか、どうしているかも知らされないし知りようもない。
この館は本当に天空国でもかなり隔離されている空間らしい。国主の私的な館だから、警備も厳重で、情報の出入りすら厳しく制限されているんだとか。
シスルは教えてくれないしな。
溜息をつくと同時に扉が開いた。
「キリスエール」
明るい声が響き、キリスエールは振り返った。
「シスル」
立ちあがるとシスルにぎゅっと抱きしめられた。
「え。どうして。まだ、お昼前」
「今日は早めに終わったんだ。キリスエールとずっと一緒にいられるよ」
嬉しそうに頬で頬を撫でられて、キリスエールは困った顔をした。
「まだ、お昼の用意もお茶菓子も何もしていないんです」
「そんなの気にしなくていいよ。そのためのシェフがいるんだし。もちろん、キリスエールの作ったものを食べるのも大好きだけど、今日は、シェフの作ったものを一緒に食べよう」
身体を少し離して顔をのぞきこまれて、キリスエールは頬を赤くした。シスルはなんだかとても幸せそうで、喜びに溢れた顔だから。
「そうですね」
キリスエールもなんだか嬉しくなって、笑い返す。
「食事の後はどうする?今日は何をするつもりだった?」
勇んで訊かれて、キリスエールは小首を傾げた。
「うーん。薬草の様子を見て、それから剣の稽古をしようかと」
「剣?」
驚いた顔でシスルはキリスエールを見た。
「ええ。ちゃんとやらないと腕がなまってしまうので、素振りをしたり、たまに警備の人に相手をしてもらったり……」
「そんなことしてたの」
シスルがあまりに驚いて、瞳を眇めたので、とっさにキリスエールは俯いた。
「怒ってないよ。驚いただけ。この館の者たちほとんどと仲良くなっちゃったんだね」
感心したように、呟いてシスルはキリスエールの額に口づける。
「ちょっと妬けるかな」
キリスエールは目を大きくして、シスルを見た。まさかシスルがそんなことを言うなんて思っても見なかった。
「そんなに驚くこと?本当なら僕がずっと側についていたいのに、公務があるからそうもいかない。その間に誰かがキリスエールと楽しくしていると思うと悔しいと思っても不思議じゃないでしょう?」
ちょっと恥かしくてキリスエールは困ったように笑った。腰に回された手に力が入り、シスルはキリスエールを抱きよせた。下半身が密着して、シスルの体温を感じる。
「じゃあ、その稽古とやらは僕が相手になろう」
じっと瞳を見つめて、シスルが呟く。吐息が熱い気がする。
「剣も使えるんですか?」
「そりゃあね。僕も守護者だから」
「じゃあ、ぜひ」
すごいと興奮して、キリスエールが応じるとシスルが苦笑した。キリスエールはシスルの紫の瞳を見上げながら答えを待つ。
「わかった。だけど、稽古がおわったら浴場で一緒に汗を流そう」
背を抱きよせられて、耳元で囁かれ、キリスエールは耳まで赤くなった。この館の浴場は広くて湯が豊富だ。だが、シスルと入ると必ずそこで抱かれてしまう。
「そんなに期待されるならそっちも応えるよ」
頭をよぎった考えを見透かされて、さらに赤くなったキリスエールにシスルはくすくすと笑った。

向かい合って礼をして、キリスエールは木刀を構える。シスルは切っ先を上げずに自然に木刀を右手で持っているだけだ。
すっと右足を出して、キリスエールは上段から木刀を振り下ろす。すっと手が流れるようにあがって、キリスエールの木刀をシスルは事もなげに受ける。キリスエールはそのまま後ろに一歩跳び退る。
再度構え直して、今度はシスルの身体の横に向かって木刀を打ち込んでいくが、これも一動作で軽くいなされた。
様々な方向からシスルに切りかかるが、ことごとく受けて流される。
シスルははっきり言って隙だらけだ。どこから打っても打ちこめそうなのに、木刀の身はシスルにあたらない。
正攻法は無理だと判断して、キリスエールは剣を上段に構えた。上から打ちこむふりをして、左胴へ狙いを変える。シスルは右に移動し、キリスエールの木刀を下に向けた自分の木刀で受けた。
木のぶつかる音がかんと高く響いた。
息を弾ませて、キリスエールは距離を取る。ぐっとシスルを見つめる。シスルはただ立っているだけだ。すらりとした身体は、剣が得意そうには見えない。
タミルに教えてもらった剣の稽古をキリスエールはできるだけかかさず続けてきた。警備の人相手でもそこそこ打ちこめたのに、まったく反撃もしないシスル相手にあてることもできないなんて。
「シスルはこないんですか?」
悔しくて、キリスエールはシスルを睨みつける。困ったようにシスルは肩をすくめた。
「避けるのは得意なんだけど、打ちこむのは苦手なんだよね。こんなことなら、もっと真面目にやっておけばよかったね。訓練時代にさぼってばっかりだったんだ、実は」
口端で微笑みながら、シスルは持っていた木刀の先を振る。その仕草にキリスエールは、唇をぐっと引き結ぶ。
「まあ、でもキリスエールにカッコいいところも見せたいし、ちょっと頑張ってみようか」
口の端をにっと上げて、シスルは木刀を構えた。キリスエールもシスルの足の向きに気をつけながら、木刀を構える。
「いくよ」
声を発して、シスルは前に足を踏み出した。
上から来るととっさに思って、キリスエールは木刀を頭上で横に向けた。だが、シスルの剣先が弧を描いて左に流れたのを見て、反対側へ身体を逃す。だが、木刀はさらに深く追いかけてきて、先がキリスエールの胴をかすった。
「ちょっと浅かったか」
呟きが聞こえた途端に、頭上から木刀を振り下ろされて、キリスエールはそれも木刀で受けた。甲高い木のあたる音が響いたのをきいたはずなのに、喉元に木刀の先を突きつけられていた。
動きを止めると木刀の先が、喉から鎖骨の間に向かって滑った。撫でるような感覚にぞくりと背に痺れが走る。
「本物の剣だったら、喉を切られてキリスエールの負けだよ」
言われなくてもわかっていた。どうされたかもわからずにキリスエールは目の前で妖しく笑うシスルを見つめた。
「もう一度やる?」
キリスエールは頷く。
距離をとって対峙する。
だが何度やっても結果は同じだった。キリスエールの木刀はシスルを掠めもせず、懐に飛び込まれたシスルにぴたりと木刀の刃を喉元にあてられた。
特に、キリスエールが攻撃を繰り出すと、シスルはそれを身体で避けて、あいているキリスエールの身体にぴたりと木刀を突きつけた。
すっかり息が上がったキリスエールをシスルは見つめる。対するシスルは涼しい顔だ。最低限の動きでキリスエールの攻撃を全て止め、ちょっとした隙をついて攻撃してきているのだから当然だ。キリスエールの背を汗が伝った。
「さて、どうする?」
「どうやったんです?苦手だって言ったのに」
シスルは自分を睨みつけて大きく息をしているキリスエールに近づくと手を伸ばす。手のひらを頬にあて、親指で辿られた。
「そんなに不思議?」
頷くとシスルは困ったように笑った。
「聞こえるからね」
ぽつんと言われた言葉にキリスエールは、はっとしてシスルを見た。
「どこかで思うでしょう。次にどう動くって」
あとはそれの裏をかけばいいから簡単だとシスルは言った。
あっけにとられてキリスエールはシスルを見つめる。確かに敵の攻撃や防御があらかじめ分かれば、かなりの確率で、勝てるだろう。
「ずるいって思う?」
しばしシスルを見つめてからキリスエールはゆっくり首を横に振った。それもシスルの能力だ。それに、考えが形になると声に出されているのと同じように聞こえるとシスルは言っていたじゃないか。
「忘れてた俺がうかつだったとは思いますけど」
「キリスエールは優しいね。それにまっすぐだ」
地面に木刀をからりと投げ捨てて、シスルはキリスエールを抱きよせた。
「すごい汗をかいている」
首筋に鼻を近づけて、シスルはぎゅっとキリスエールを抱き締めた。
「シスル。汗臭いから……」
「大丈夫。ぜんぜん平気。いい匂いだよ」
離れようと身じろぐと抱き締める腕に力が込められてさらに身体が密着した。
「剣が苦手なのは本当。剣も極められると無意識で身体が動くらしくて、そうするとさっぱり防げない。攻撃もへなちょこだから、相手が守護者の上のクラスになるとお手上げだ」
そうは思わないが、シスルがそう言うからには攻撃は苦手なんだろう。
「だけど戦いは別だよ。これにはルールはないから。生き残ればいいんだ。その時は力は全部使う」
抱き締められて、シスルの表情は見えなかったが、きっぱりとした声だった。
守護者はパラドースの人間を護るために闘う。
そのことを思い出して、キリスエールは素直に感謝の念を抱いた。命をかけてくれているのだ、絶えず。
「またお相手していただいてもいいですか」
シスルの背に手をまわして、キリスエールは訊いた。
「俺ももっと練習して、考えなくても攻撃ができるようにしますから」
驚いた気配がシスルからして、「いいよ」と答えが返った。
「さて、汗かいちゃったし、さっぱりしに行こうか」
次いで聞こえた言葉にぎくりと身体をこわばらせたキリスエールにシスルが軽やかに笑った。
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